テックタッチは11月13日、「大企業における「2025年の崖」への対応に関する実態調査」の調査結果を発表した。
調査は、従業員数1000名以上の大企業の情報システム担当者を対象に8月23日〜9月9日に実施され、528人から回答を得た。
それによると、企業システム全体に占めるレガシーシステムの割合が50%以上となるのが半数以上(51.8%)となり(図表1)、レガシーシステムが残存している領域は「基幹システム」が最多の54.5%だった(図表2)。
レガシーシステムであることに起因する課題を尋ねた設問では、1位が「システム機能や詳細がブラックボックス化する」47.2%で、以下「システムが肥大化し改修や機能追加が困難になっている」38.6%、「他のITシステムとの連携ができないことからDX推進が遅れる」31.8%という順だった。
また、レガシーシステムの刷新後に求める機能は、「他システムとの連携が容易である」54.3%、「システム活用実態の可視化やデータ分析が容易に行える」53.9%、「システム活用・DX推進をサポートする体制をパートナーが持っている」40.0%という回答の順になった。
本調査は、回答者が従業員1000人以上の企業に所属するシステム部員という以外は属性は不明だが、どの企業も多数のレガシーシステムを運用しており、それに起因する課題はIBM iユーザーと共通している。レガシーシステム刷新後に求める機能は、次期システムについて調査中、検討中のIBM iユーザーの参考となりそうである。
・「大企業における「2025年の崖」への対応に関する実態調査」
https://techtouch.jp/resources/ebook-2025-digitalcliff/
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