損害保険ジャパンは10月25日、AIの信頼性確保に向けたガイドライン策定とリスク管理体制の構築を目的にRobust Intelligence社と業務提携した、と発表した。
同社は現在、大規模言語モデルを組み込んだ社内照会システムを開発中。その過程で、同システムで採用した生成AIモデルの品質・倫理・セキュリティなどのリスクについて、Robust Intelligence社のプラットフォームを利用して評価を実施した。
その評価結果とRobust Intelligence社の分析により、生成AIモデルの出力結果の正確性を向上させるための「具体的な対策の検討」や適切な利用ルールを策定するための「観点の整理」が迅速に行えたという。
同社では今後、リスク評価を基に社内照会システムの改善を進めるとともに、より実効性のあるガイドラインの策定・改定を目指し、さらにSOMPOグループ全社への展開を見据えたAIガイドラインの策定にも活用する予定。これにより、テスト→評価→評価項目の反映→テストというサイクルを回していくことができ「アジャイルなAIガバナンスの構築を実現できる」としている。
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