SCSKは11月19日、ERPシステム「ProActive C4」は「atWill」「PImacs」とのソリューション統合により、AIセントリックな「PROACTIVE」に進化する、と発表した。同社の事業分野・事業モデルの再構築に伴うものという。
PROACTIVEは、業務・業界特化型AIの「PROACTIVE AI」を中核におく。それと、ProActive C4として提供してきた会計関連・販売関連・人事関連、atWillとして提供してきた生産関連、PImacsとして提供してきた建設・住宅関連などの業務機能とを連携させ、さらに業務ノウハウやAI技術、各種アセットを組み合わせることにより、業務効率化・自動化や高度な経営判断を実現する。またこれらの基盤として、ローコード開発やワークフロー、API連携などの機能を備える「ATWILL Platform」が配置されている。
なお、ProActive C4は1993年に「国産初のERP製品」として発売されたProActiveがベースで、ProActive C4まで4回の大規模な拡張・改善を実施し、2023年10月にはSCSKグループのSCSK Minoriソリューションズが日本IBMの協力を得て、IBM Power対応とするポーティングを行っている。
PROACTIVEの中核となるアプリケーションに含まれる機能は、「各種業務ロジック」「PROACTIVE AI」「ATWILL Platform」の3種で、これらとコンサルテーションを組み合わせることにより、以下のデジタルオファリングサービスを提供する。
(1)業務特化オファリングサービス
会計関連のオファリングとなるPROACTIVE Financeをはじめとして、販売管理(PROACTIVE Sales)、生産管理(PROACTIVE Production)、人事関連(PROACTIVE People)を提供する。
(2)業界特化オファリングサービス
卸売・商社向け(Wholesale & Trade)、建設業向け(Construction)、素材・素材加工製造業向け(Material Process)、電機・機械製造業向け(Electric Machinery)を提供する。また今後ラインナップを増やしていく予定という。
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