[記事について編集部注]
本記事は「ProActive C4」について2024年10月24日に取材しましたが、同製品は11月19日に、atWILL、PImacsとのソリューション統合により、AIセントリックなデジタルオファリングサービス「PROACTIVE」へ改称されています。本記事は、取材時および雑誌掲載時の旧名 ProActive C4のまま掲載いたします。
藤井 二三夫氏
営業本部
営業第二部 部長
── 藤井さんは、IBM iユーザーの状況をどのように見ていますか。
藤井 3タイプあって、1つはIBM iを継続して使っていこうというお客様、2つ目は脱IBM iを志向してERPなどへ切り替えるお客様、3つ目は継続か脱IBM iかの判断を迷っておられるお客様です。ユーザー数で言えば3つ目が多く、以前よりも増えたという印象です。
── その「以前よりも増えた」理由は何でしょうか。
藤井 「2025年の崖」が来年ということもありますが、IBM i担当者の不足が以前よりも深刻になっていることと、それにもかかわらず基幹システムの今後の最適解が見つからないからだろうと思います。
── IBM iユーザーに対して、どのような提案をしているのですか。
藤井 システムがブラックボックス化しているお客様が非常に多いので、ドキュメントの整備や可視化からお話することが多くあります。そして基幹システムの将来に話が及ぶと、システム要員の不足や投資コストの制約がお客様に付いて回るので、それらをまとめて解決できるIBM Power対応のProActive C4のご説明をします。
ただし、お客様の状況やニーズは千差万別なので、最近はIBM iをDBマシン、既存アプリケーション資産を継承する基盤として温存し、UI/UX向上、業務効率改善を意図したintra-martの導入連携によるリインターフェース・モダナイゼーションのご提案も多くなっています。“IBM i×intra-mart”のソリューションは当社の強みの1つです。
── IBM iユーザーがIBM Power対応のProActive C4を導入するメリットは何ですか。
藤井 Windows版やクラウド版を含めて6600社という導入数が示すように、多数のお客様の基幹業務を支えてきた安心と信頼の実績があることと、16種のサブシステムのどれからもスタートでき、お客様の都合にあわせて追加・拡張していけること、そして同一のIBM Powerを利用することによるコスト抑制や導入・運用工数の低減、高いパフォーマンスが得られることです。
── 段階的かつスムーズな切り替えをご提案するのが多いですか。
藤井 すべてのサブシステムを一挙に導入されるお客様はほとんどありません。基幹システムを全面的に切り替えるリスクもありますし、スタートまでにそれなりに時間・工数がかかるからです。お客様の実情を理解したうえで最適なスモールスタートをご提案するのが、当社のProActive C4ビジネスです。
[i Magazine 2024 Winter掲載]