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100%内製化が可能なAPI連携ツール「ARCAD API」と異種DB間をリアルタイムに連携する「Connect CDC」 ~三和コムテック株式会社 |特集 IBM iの連携力❹

三和コムテックではシステム連携ソリューションとして、IBM i向けのAPI連携ツールである「ARCAD API」と、異種DB間をリアルタイムに連携・同期する「Connect CDC」の2製品をラインナップしている。

ARCAD APIは仏ARCAD社が開発し、国内では三和コムテックが2020年9月から販売を開始した。IBM iのデータをJSON形式でアプリケーションに渡すREST APIをノーコードで作成するツールで、5250、SQL、REST と3種類のWebサービスを作成できる。

「API Studio」というGUIによる開発環境で、5250アプリケーションからWebサービスを生成できることが最大の特徴である。作成ステップは、①5250画面の接続設定、②シナリオ作成、③Webサービスの作成、④アプリケーションからAPIへアクセス、という4ステップ。

中心になるのは②のシナリオ作成であるが、ここでは5250画面で普段のように操作するだけ。サインオンし、いつも通りに操作すると、ARCAD APIが操作内容を自動的に記録していく。そして操作時に表示される画面に対して、名前を付けて画面定義を作っていくことがポイントになる。

一種の画面マクロのようなイメージで、5250画面操作の記録(もしくはSQL構文の登録)により、簡単にWebサービスを作成できる。IBM iの開発スキルは一切不要で、RPGやCOBOLなど既存アプリケーションの改修も必要ない。外部パートナーの手を借りることなく、100%内製でAPIを作成していける点が最大の魅力であろう。

ARCAD APIでは、別サーバーを用意せずにIBM i内で完結するIBM i版と、Windows上に導入するWindows版を提供している。

海外ではクラウドサービスのように、API連携ツールでも使用量に応じた従量制の価格体系が見られる。開発元である仏ARCAD社ではARCAD APIについて、リクエスト回数に応じたトランザクション単位の料金設定を用意しており、三和コムテックでは通常のライセンス価格に加えて、使用量に応じた新しい課金体系を国内展開していく予定である。

一方のConnect CDCはIBM iだけでなく、Linux、Windows、AIX上の異なるDB間でデータの同期・交換・連携をリアルタイムに実行するレプリケーションツールである。旧MIMIX SHAREとして知られ、すでに2000年代初頭から日本市場に投入されている。

IBM iの場合はデータベースジャーナル、OracleやMicrosoft SQLといったオープン系DBであればトランザクションログを活用して差分を取得し、変更分の差分データだけを転送するのでネットワーク負荷を最小化できる。双方向および片方向、1:1もしくは1:Nの同期に対応する。

Connect CDCでは、オープン系アプリケーションでのデータ照会、データウェアハウスなどでのデータ活用、異なるDBもしくはクラウド環境へのデータ移行、複数プラットフォーム間でのアプリケーション統合、BCPを狙いにした双方向レプリケーションによるHA構成など、多種多様な活用事例が見られる。

三和コムテックではシステム連携ソリューションとして、IBM i向けのAPI連携ツールである「ARCAD API」と、異種DB間をリアルタイムに連携・同期する「Connect CDC」の2製品をラインナップしている。

ARCAD APIは仏ARCAD社が開発し、国内では三和コムテックが2020年9月から販売を開始した。IBM iのデータをJSON形式でアプリケーションに渡すREST APIをノーコードで作成するツールで、5250、SQL、REST と3種類のWebサービスを作成できる。

「API Studio」というGUIによる開発環境で、5250アプリケーションからWebサービスを生成できることが最大の特徴である。作成ステップは、①5250画面の接続設定、②シナリオ作成、③Webサービスの作成、④アプリケーションからAPIへアクセス、という4ステップ。

中心になるのは②のシナリオ作成であるが、ここでは5250画面で普段のように操作するだけ。サインオンし、いつも通りに操作すると、ARCAD APIが操作内容を自動的に記録していく。そして操作時に表示される画面に対して、名前を付けて画面定義を作っていくことがポイントになる。

一種の画面マクロのようなイメージで、5250画面操作の記録(もしくはSQL構文の登録)により、簡単にWebサービスを作成できる。IBM iの開発スキルは一切不要で、RPGやCOBOLなど既存アプリケーションの改修も必要ない。外部パートナーの手を借りることなく、100%内製でAPIを作成していける点が最大の魅力であろう。

ARCAD APIでは、別サーバーを用意せずにIBM i内で完結するIBM i版と、Windows上に導入するWindows版を提供している。

海外ではクラウドサービスのように、API連携ツールでも使用量に応じた従量制の価格体系が見られる。開発元である仏ARCAD社ではARCAD APIについて、リクエスト回数に応じたトランザクション単位の料金設定を用意しており、三和コムテックでは通常のライセンス価格に加えて、使用量に応じた新しい課金体系を国内展開していく予定である。

ARCAD APIの構成

一方のConnect CDCはIBM iだけでなく、Linux、Windows、AIX上の異なるDB間でデータの同期・交換・連携をリアルタイムに実行するレプリケーションツールである。旧MIMIX SHAREとして知られ、すでに2000年代初頭から日本市場に投入されている。

IBM iの場合はデータベースジャーナル、OracleやMicrosoft SQLといったオープン系DBであればトランザクションログを活用して差分を取得し、変更分の差分データだけを転送するのでネットワーク負荷を最小化できる。双方向および片方向、1:1もしくは1:Nの同期に対応する。

Connect CDCでは、オープン系アプリケーションでのデータ照会、データウェアハウスなどでのデータ活用、異なるDBもしくはクラウド環境へのデータ移行、複数プラットフォーム間でのアプリケーション統合、BCPを狙いにした双方向レプリケーションによるHA構成など、多種多様な活用事例が見られる。

三和コムテック株式会社
https://www.sct.co.jp/

 

[i Magazine 2022 Autumn(2022年11月)掲載]

 

特集 IBM iの連携力

PART1:注目されるIBM iの連携ソリューション

API連携ツールの登場で基幹データ活用の機運が高まる

・オムニサイエンス:API-Bridge
・日販テクシード:ハイブリッドAPI開発スターターパック
・三和コムテック:ConnectCDC、ARCAD API
・クライム:Syniti Data Replication
・マジックソフトウェア・ジャパン:Magic xpi Integration Platform
・ソルパック:GoAnywhere MFT
・JBアドバンスト・テクノロジー:Qanat Universe、Qanat 2.0
・イグアス:i-Cross API

PART2:IBM i 最新連携事例

・株式会社フェリシモ
データ中心アーキテクチャに沿って
ファイル連携とAPI連携を使いわける

・日本ハム株式会社
・日本ハムシステムソリューションズ株式会社
IBM iの基幹データをAPIでAIシステムへ連携

・株式会社JRC
IBM iを中心にしたシステム構成から
データ連携が主役の将来構想へ