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S1022sでIBM iをネイティブサポート、Power9/10サーバーでハードウェア・I/Oの機能強化を多数発表 ~S1022sでは4コア×2ソケットモデルも

日本IBMは10月11日、Power10サーバーおよびPower9サーバーの機能拡張と、I/O・アダプター製品の機能拡張を多数発表した。

Power10サーバーのS1022sでは、従来VIOS経由で利用可能だったIBM iがネイティブでサポートされた。ただし、4コア、8コア、16コア搭載可能なS1022sのうち、4コア搭載モデルでは従来どおり、IBM iはサポートされない。8コアおよび16コア搭載モデルで、パーティションあたり最大4コアまでVIOS経由で利用可能としていたのを、VIOS経由という制約を撤廃し、ネイティブでIBM iを利用できるようにした(従来どおりVIOS経由の利用も可能)。

S1022sではさらに、4コア・プロセッサを2ソケット搭載できる「9105-22B」モデルが提供された。これにより最大8コアをアクティブにできる。これについてIBMのナンシー・アスク-シュムキ氏(Nancy Uthke-Schmucki、IBM iビジネス・アーキテクト)は、「機械グループP10のS1014モデルは1ソケットであるため5つのスロットしかなく、お客様からは“もう少しスロットがほしい”という声が寄せられていました。今回の9105-22Bモデルでは4コア・プロセッサを2ソケット搭載できるので、S1014よりも2倍のメモリ容量とスロットを利用できます(下図)。お客様はより柔軟なシステム構成が可能になります」と説明している。

4コア×2ソケット構成のS1022s
4コア×2ソケット構成のS1022s

Power10・Power9サーバーでは、以下のハードウェアの強化・拡張が発表された。

・新しいPCIe GEN4 NVMe U.2モジュール
・AIX、LinuxおよびVIOS用の新しい800GB NVMe U.2モジュール
・新しいPCIe 4ファイバーチャネルアダプタ(2ポート/4ポート)
 - オプティカル装置が故障した場合、設置場所で部品交換が可能(装置ごとの入れ替えは不要)
・新しいPCIe 4デュアルポート100Gbイーサネット
・新しいPCIe 3 4ポート1/10 GbE BaseT RJ45アダプタ
 - IBM iはVIOS経由でサポート(IBM iのネイティブサポートは後日)
・E1080用のNVMeバックプレーンオプション(E1080でNVMeをサポート)

このほか、以下の拡張も発表された。

・NVMeモジュールのパスワードによる保護機能
・ディスクでエラーが発生した場合、それを迂回するディスク・パス機能
・データ圧縮機能ZLIBの自動起動
・VIOS経由でファイバーチャネルを利用する際の複数の送信/受信キューのサポート
・クラスタリングの強化

・製品発表レター「IBM delivers enhanced hardware capabilities for
selected IBM Power technology-based servers」
https://www.ibm.com/downloads/cas/JP-ENUSJG22-0099-CA/name/JP-ENUSJG22-0099-CA.PDF

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