アイエステクノポートとクレスコ・ジェイキューブは4月17日、IBM i市場に向けた包括的協業パートナーシップ「Project Techno-Cube」を始動させたと発表した。
両社がそれぞれに強みとする技術力・販売力を活かし、業務アプリケーションの開発・運用・保守、再構築、モダナイゼーションの提案をはじめ、ソリューション製品の開発・販売、DXの支援、マーケティングの共同施策など、包括的な協業パートナーシップを展開し、IBM i市場に向けた全方位のITサービスを提供する。
第1弾の共同開発製品として今年5月に、IBM i上で稼働するデータ活用ツールを発表する予定である。サポートが終了した「Db2 Web Query for i」の定義を活用することも可能とし、DXに欠かせないデータの有効活用を実現する(発売開始は今年秋を予定)。
こうした「Project Techno-Cube」のシナジー効果により、両社は既存顧客だけでなく、多くのIBM iユーザーに幅広いサービスを提供し、IBM i市場の活性化に向けて、ともに尽力していくとしている。
アイエステクノポートは、IBM i向けのアウトプットソリューションである「UT/400-iPDC」をはじめ、IBM iの開発支援やデータ活用に向けた多彩なソリューションを提供している。
同社では今後、Web系に強いクレスコ・ジェイキューブの技術力や販売力を活かし、各種業務アプリケーションの提案・開発・再構築・保守運用およびモダナイゼーション、さらに他システムとの連携開発支援やIBM iクラウドサービスへのリプレース、IBM i技術者の教育・派遣、など、新たな領域での活動を展開していく。
一方のクレスコ・ジェイキューブは、株式会社クレスコを親会社とするクレスコ・グループに属する3社が2022年7月に合併統合することで誕生した。日本IBMが今まで運営・提供してきた「ケア・サービス for iSeries Site」を継承し、「J CUBEケアサービス」として新たに提供するなど、IBM i分野のビジネスに力を入れている。
同社では今後、アイエステクノポートが得意とするIBM iソリューションやミドルウェアに関する製品力・開発力を活かし、多彩なアウトプットソリューションと連携したシステムの提案、改正電子帳簿保存法への対応、プリンティング環境の改革、DXに向けた既存ソフトウェアの分析・可視化サービスなどをユーザーに提供していく。
アイエステクノポート 代表取締役社長 金澤廣志氏のコメント:
「今回の協業パートナーシップを心から歓迎しております。豊富な人的リソースと最先端の技術力を備えるクレスコ・ジェイキューブと協業することで、業務アプリケーションからサービス、ソリューション製品まで、IBM i市場に向けたさまざまな取り組みが可能になり、IBM i市場の活性化に貢献できると思っています」
クレスコ・ジェイキューブ 代表取締役社長 深井淳のコメント:
「このたびの協業パートナーシップの締結を喜ばしく思っております。IBM iユーザーの方々が今、何に悩んでおられるかを理解し、その解決策を的確にご提案するために、そして業務に真に必要なDX領域の課題を解決するために、今回の協業パートナーシップの成果を存分に活かしていきたいと考えています」
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