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アドビ、PDFファイルの利用状況に関する日本での調査結果を発表 ~コロナ禍前後でPDFの扱いが急増、セキュリティに課題、6割以上がPDFは書き換えられないと誤解

アドビは11月30日、日本でのPDFファイルの利用状況や認識に関する実態調査の結果を発表した。

今回の調査は、PDFの開発元であるアドビが、仕事でデスクワークを主とし、月に1回以上PDFファイルを扱っていると回答した20~59歳の全国のビジネスパーソン600名を対象に実施した。調査期間は2022年10月21日~2022年10月26日。

今回の調査で明らかになった主な結果は、以下のとおりである。

◎「コロナ禍前後でPDFファイルの扱いが以前よりも増えた」と47.3%が回答

◎ビジネスパーソンの4割以上がPDFファイルのイメージを「レイアウトが崩れない(45.3%)」「編集ができない(44.2%)」と回答

◎「普段利用しているPDF機能」の最多回答は「変換機能(他ファイルからPDF化)」57.8%、「知らなかったPDF機能」の最多回答は「比較機能(2つのPDFファイルの差分を確認)」35.0%

◎「運営元が不確かな無料のオンラインサービスを使って、ビジネス資料をPDF化・編集したことがある」と37.2%が回答、若年層ほど高い傾向

◎「機密性の高い文書をPDF化する際、パスワード設定や権限設定を行っている」と55.3%が回答、世代が上がるほど利用率が低い傾向

◎「PDF化した後でも設定次第で、第三者が後から加工・修正できる」ことを64.3%が「知らなかった」と回答

コロナ禍でペーパレス化が進む中、PDFファイルの利用は大幅に増加している。その一方、国際規格に準拠していない、権限設定に不備があるなど、PDFに関するセキュリティリスクが増大しているのも事実である。「企業が最適なツールを導入して基盤を整え、ビジネスパーソンが正しいITリテラシーを身に付けて文書管理を行うことが喫緊の課題」と、アドビは指摘している。

◎「アドビ、ビジネスパーソンによるPDFファイルの利用状況に関する日本での調査結果を発表」

 

[i Magazine・IS magazine]

 

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