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Power S1014のサブスクリプション、日本IBMがオンプレミスで提供開始 ~プロセッサ、IBM i(OS)に加えて、メモリ、ディスクを提供

日本IBMは9月6日、IBM i (OS)サブスクリプションの拡張を発表した。対象となるモデルは、Power S1014の4コア(P05)、64GBメモリー、800GBのNVMeディスクが2台という内容だ。また、サブスクリプション期間4年の「9671-PA4」(ラックマウント型)向けには、オプションとして、システム拡張のためのI/Oアダプターや2ポートのUSB接続、暗号化プロセッサ、ファイバーチャネル、NVMe、バックアップ用RDXなどが用意されている。

IBM i 7.3以降のOSで利用できる。IBM iユーザーが25人以上という条件があり、3年、4年、5年の利用期間が設定されている。各期間で1年以上の更新が可能。サブスクリプションの登録日を起点として1年ごとに支払いを行うシステムという。利用料金は「1ユーザーあたり月額55ドル(約7800円)未満」と、米IBMは公表している。また「支払い条件と価格は、サブスクリプションの期間中、変更されない」としている。

日本IBMでは今年(2022年)5月に、P05のPower S914(4コア)を対象とするサブスクリプションを発表している。その内容は、1年、2年、3年、4年、5年の期間を選択でき(中途解約は不可)、プロセッサとIBM i OSのみ(IBM i 7.2~7.5)を対象とするものだった(下表参照)。

IBM iの購入モデルとサブスクリプションの内容
IBM iの購入モデルとサブスクリプションの内容

今回のサブスクリプションは、随時契約・随時解約を内容とするサブスクリプションと比べると変則的だが、5月発表のS914対象のサブスクリプションよりは一般的な内容に近づいている。

今後は、機械グループ P10以上(~P30)のモデルにいつサブスクリプションが適用されるのか、また現在ソフトウェアベースのPower9サーバーのサブスクリプションへのハードウェア・モデルの追加がいつになるのか、およびIBM i OS以外のライセンスプログラムへの適用などが焦点となる。

その時期や内容は、来年(2023年)に保守サービスが終了(EOS)すると見られるPower8のユーザーの動向と、Power9および新製品Power10サーバーの採用動向が鍵を握ると思われる。いずれにしても、Power/IBM iのサブスクリプションが 本格的にスタートしたと見ていいだろう。

利用中のPowerモデル、Power8は30%強が利用中 資料:IBM iユーザー動向調査2022
利用中のPowerモデル、Power8は34%が利用中 資料:IBM iユーザー動向調査2022

・製品発表レター「IBM(R)iシステム・サブスクリプション・オファリング」
https://www.ibm.com/downloads/cas/JP-JAJPJG22-0142-CA/name/JP-JAJPJG22-0142-CA.PDF

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