IBMは8月10日、Red Hat OpenShift 4.8に対応した「Red Hat OpenShift Container Platform for Power 4.8」(以下、OCP for Power 4.8)を発表した。
Red Hat OpenShift 4.8は、Red Hatが今年6月に発表したRed Hat OpenShiftの最新バージョンで、Kubernetes 1.21とCRI-O 1.21ランタイムインターフェースをベースとするKubernetesプラットフォーム。
Power Systemsユーザーは、今回のOCP for Power 4.8により、2020年4月のOCP for Power 4.3から同4.6(2020年11月)へと進められてきたPower SystemsのOpenShift対応をさらに強化し、コンテナ/マイクロサービスを本格的に利用する環境により一歩近づいた。
OCP for Power 4.8の主な強化点は以下のとおり。
・Kubernetes 1.21対応
・複数のクラスタからのログを集約するクラスターログフォワーディング
・データストア(ETCD)の暗号化
・3ノードのクラスタのフットプリントを削減
Kubernetes関連で追加されたハイライト機能は、以下のとおり。
・OpenShift Pipelines
KubernetesリソースをベースにしたクラウドネイティブなCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリ)ソリューション。Tektonのビルディングブロックを使用し、実装の詳細を抽象化することにより、複数のプラットフォームへのデプロイメントを自動化。パイプライン定義のために、多数の標準的なCustom Resource Definitions(CRD)を導入した。
・Red Hat CodeReady Workspaces
オープンなEclipse Cheプロジェクトベースの開発環境で、一貫性のある安全な事前設定済みの開発環境を提供する。
・OpenShift Do (odo)
OpenShift上のコマンドラインインターフェイス(CLI)。対話型ヘルプ機能があり、アプリケーションのデプロイや修正のための一連のステップを統合している。
・OpenShiftサービスメッシュ
Kubernetesの管理機能。マイクロサービスベースのアプリケーションを接続・管理・監視するための統一された方法を提供。
・OpenShiftサーバーレス
開発者は、このサーバーレス機能により、インフラを意識にすることなく、コードの記述とデプロイに集中可能になる。
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