ノークリサーチは10月26日、中堅・中小企業におけるBI製品/サービスの導入状況に関する調査結果を発表した。BI製品/サービスを含む10分野の業務アプリケーションのシェアと評価を集計/分析した調査レポート中の、BI分野の要旨をまとめたもの。
*出典元調査レポートの詳細:https://www.norkresearch.co.jp/pdf/2022itapp_rep.pdf
年商500億円未満の中堅・中小企業を対象にした調査で、有効回答数は1300(社)。対象者は「情報システムの導入や運用/管理または製品/サービスの選定/決済の権限を有する職責」という。
まず、「導入済み/導入予定の『BI』製品/サービス」(複数回答可)は図表1のような結果になった。
ノークリサーチによると、列挙された製品は、
・グループ1:BIブーム以前からあるIBM Cognos、SAP Business Objectなどの製品群
・グループ2:BIを契機として普及したTableau、QlikView/Qlik Senseなどの製品群
・グループ3:専用BIツール以外のMicrosoft Excelなどの製品群
の3種類に大別でき、「導入予定(新規予定)」から「導入済み」の割合を引いた値を見ると、グループ1はプラス/マイナスが混在、グループ2は概ねプラス傾向、グループ3はマイナス傾向が見られるという。そして、「今後もMicrosoft Excelなどから専用BIツールへの移行が続く」と予想し、この移行では「手軽さが重視される」と述べている。
このほか調査結果のまとめとして、以下を挙げている。
・導入割合は年商50億円を境に大きく変化、「手軽なBI」以前/以後の製品使い分けも重要(図表2)
・スマートデバイス向けの最適化やSaaS形態の提供は今後の差別化ポイントの1つとなる
・中~上級ユーザーには「データの前処理」「BI人材の育成支援」「グラフの統合管理」を訴求(図表3)
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