三井不動産は4月4日、約1700名の社員全員を対象とするDX研修「DxU(ディー・バイ・ユー)」がスタートした、と発表した。
研修プログラムの特徴は、ポイントを「DX概論」「顧客志向」「デジタル技術理解」「データ理解」「プロセス効率化」「プロジェクト管理・運用」の6つに整理し、デジタル知識だけでなく、多面的なスキルアップの向上を目標としている点。
その実現のために、社員のスキルレベルに応じた「ビギナー」「トレーニー」「スペシャリスト」「マスター」という4段階のロードマップを用意した。
ビギナーはDXマインド・リテラシーの理解、トレーニーはDX基礎知識の習得、スペシャリストはDX基礎・応用知識の習得、マスターはDX実践スキルの習得が目安。
マイルストーンとしては、2022年度末までに全社員がステップ2(トレーニー)を修了し、2025年度末までに約100名がステップ4を修了する予定という。
研修コンテンツについても、独自研修、e-ラーニング、事業提案制度、データブートキャンプ、ビジネススクール、外部研修などを用意している。
三井不動産では、2018年にスタートさせた長期経営方針「VISION 2025」で「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」を掲げ、その全体ビジョンとして「DX VISION 2025」を策定している。
そしてこれに基づき、事業運営面では多拠点型シェアオフィス「ワークスタイリング」やIT技術職掌の新設など、ビジネス面ではヘルスケアデータを利活用できる「柏の葉データプラットフォーム」や不動産MaaS事業「&MOVE」などのDXを推進してきた。
今回のDX研修「DxU」のスタートは、同社のDX推進を「さらに加速する」ためのもの。
今回の発表に合わせて、同社のDX進捗状況をまとめた「DX白書2022」も公開した。
・ニュースリリース
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0404/index.html
・「DX白書2022」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/dx/dx_hakusyo.pdf
[i Magazine・IS magazine]