IPA(情報処理推進機構)は11月13日、「データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版」を公開した。
本ガイドブックは、2023年からスタートしている「データ利活用の推進」シリーズのうちの「データスペースの推進」の2つ目のガイド。2023年10月の「データスペース入門」に続くものとなる。
データスペースについてIPAは、次のように説明する。
「国境や分野の壁を越えた新しい経済空間、社会活動の空間のことで、近年主に欧州で注目されている概念です。国、組織を超えてデータを連携できるルールや仕組みを整備し、これまで以上に「多種多様」で「信頼性のある」大量のデータを利用できるようにすることで、新しいサービスの創出や、既存サービスの高度化を目指すことを目的としています」
またデータスペースの特徴として、データの提供元がデータの権利を保持し続ける「データ主権」、共通のデジタル基盤を利用することで誰もがデータを活用できる「公平性」、データの転送とアクセス可能な「相互運用性」を挙げている。
またデータ共有が必要な理由として「攻めの観点」と「守りの観点」を指摘し、「攻めの観点」は、異業種のデータを活用するような「新ビジネス展開」や新たな視点で分析する「課題解決」、「守りの観点」は、国際ルールに準拠する必要性がある「規制対応」や、諸外国から日本が取り残されないための「孤立防止」を挙げている。
今回の「データ利活用・データスペースガイドブック第10版」の「第1部」の内容は、以下のとおり。「第2部」は近日公開としている。
◎第1部
第1部 データ利用者編
第1章 経営戦略策定フェーズ
第2章 IT戦略・企画策定フェーズ
第3章 データ提供準備フェーズ
第4章 データ検索フェーズ
第5章 契約フェーズ
第6章 データ利用アプリケーション開発フェーズ
第7章 運用フェーズ
第8章 評価フェーズ
◎第2部 データ提供者編
・データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版
https://www.ipa.go.jp/digital/data/data-space.html
・データ利活用の推進
https://www.ipa.go.jp/digital/data/index.html
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