日経コンピュータ誌
「顧客満足度調査」
IBM iを対象とした調査は、『日経コンピュータ』誌が毎年実施する「顧客満足度調査」で触れられている。ただし、2015年調査まではIBM i単体が対象だったものの(ミッドレンジサーバー部門)、2016年にUNIXサーバー部門と統合され、2017年からはメインフレーム部門とも統合されたので、IBM iだけの評価は見えなくなってしまった。ちなみに、2015年調査までは「18回連続で総合首位」、2017年は「総合3位」という結果である。調査項目の「性能・機能」「信頼性」「運用性」「コスト」「サポート」「継続意向度」に対する個々の評価は、機種選定時の参考になるだろう。
HelpSystems
「IBM i MARKETPLACE SURVEY」
IBM iユーザーを対象にした大規模な調査は、米HelpSystemsが2015年から毎年「IBM i MARKETPLACE SURVEY」を実施している。調査結果は英語でしか公表されていないが、全世界が調査対象で回答の約半数が米国外であること、日本のIBM iユーザーと共通するものが少なからずあること、そして、たとえ自社に関係ない結果であったとしても今後の参考になる、と思われるので紹介したい。調査項目は40以上ある。
2017年1月に発表された「2017 IBM i MARKETPLACE SURVEY」では、「システム化計画における懸念事項」のトップに「セキュリティ」が躍り出たことがハイライトとして大きく取り上げられている。前年は6位で回答の33.1%だったのが、71.3%へと急上昇した。2位は「ハイ・アベイラビリティ」、3位「アプリケーションのモダナイゼーション」である(図表)。
出典:HelpSystems「2017 IBM i MARKETPLACE SURVEY」
次期基幹サーバーとしてIBM iを使い続けるか否かの設問では、1位が「変化なし」44.9%、2位が「増設」24.6%、3位「アプリケーションの一部を他プラットフォームに移行」12.3%、4位「他プラットフォームへの完全移行」7.3%という結果だった。移行先の他プラットフォームとしては、59.0%がWindows、29.0%がLinux、12.0%がAIXである。
「IBM iユーザー調査」を
i Magazineが開始
本誌i Magazineでは11月15日より「IBM iユーザー調査」をスタートさせた。ここ数年、IBM iユーザーの間で注目に値するさまざまな変化が見られる。それをアンケートと対面ヒアリングの両面から捉えようというのが調査の目的である。詳細はi Magazineサイトでご覧いただきたい(www.imagazine.co.jp)。結果は、i Magazine誌上でレポートする予定だ。
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◎記事で紹介したサイト
【i Magazine編集部】