創刊17年を超えたi Magazine
日本におけるIBM i専門メディアは本誌「i Magazine」だけである。2000年4月に創刊され、年4回の季刊ペースで17年以上にわたり発行を続けてきた。
創刊時の誌名は「The AS/400 Magazine」。その後、AS/400がiSeriesと改称されたのを受けて「Midrange Server」に誌名を変更し(2001年10月)、さらに2007年1月に現在の誌名へと改称した。また、2010年11月号〜2013年11月号の約3年間、季刊の雑誌版と並行して、月刊の電子版を発行したことがある。
IBM iの情報は、ほかのメディアではほとんど取り上げられないので、OSやハードウェアなどの基本情報や、ツール・技術を活用したソリューション情報、新製品、ユーザー事例を積極的に取り上げている。ユーザー事例は、のべ500社を超えた。
2017〜2018年は、「デジタル・トランスフォーメーションのなかのIBM i」を
テーマにしている。キーワードで言えば、アプリケーション・モダナイゼーション、システム基盤改革、ハイブリッド・システム、AI・コグニティブ、セキュリティ・事業継続、システム部門改革、である。
月1回配信の「IBM iニュース」
日本IBMが月1回配信する「IBM iニュース」は、IBM発のトピックやインフォメーションを確認するのに便利だ。10月13日配信の「IBM i ニュース 第91号」は、次のような内容である。
・[Top News]IBM i 7.3 TR3、IBM i 7.2 TR7発表
・[技術情報(1)]Mr.Iの冒険!”ビデオ2本を公開
・[技術情報(2)]イベント動画公開! IBM i User’s MeetUP
・[セミナー情報]
THE FOUR HUNDRED、IBM Systems Magazine、MC Press Articles
米国のIBM iメディアはオンラインが中心である。英語版のみだが、新製品や米国IBM i市場の最新動向と、日本からは見えにくいニュースの深層を知るのに格好の情報源である。
米Guild Companies社の「THE FOUR HUNDRED」(Webサイト名は「IT Jungle」)は、1989年創刊の老舗のIBM i専門メディアで、現在は週2回、ニュース記事を更新している。
10月30日更新の主な記事は、次のとおり。
・IBM、Power Linuxで辣腕らつわんを振るう。IBM iはどこに?(IBM Wheels And Deals For Power Linux, But Where Is IBM i?)
・Navigator for IBM iが辿たどってきたジグザグの道(Navigator For IBM i On A Zigzag Journey)
・さらにPOWER7、POWER8サーバーの特徴に錆さびがつく(More Power7 And Power8 Features To Bite The Rust)
「IBM Systems Magazine」IBM i版は、米MSP TechMedia社が発行する月刊のWeb/デジタルメディア。最新号(2017年11月号)では「シンプルなセキュリティ(SECURITY Simplified)」と「コンプライアンスの神秘を解く(Demystifying Compliance)」という2つの特集を組んでいる。前者は、IBMのコグニティブ・システム部門CTO(IBMフェロー)のサティア・シャルマ氏へのインタビューに基づくPower Systemsのセキュリティ機能についての記事。後者は、Power Systems上でシステムを自動構成しコンプライアンスを最適化するPowerSCの解説記事である。
このほか米MC Press Online社の「MC Press Articles」でもIBM i関連の記事を更新している。
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◎記事で紹介したサイト
・i Magazine
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・THE FOUR HUNDRED
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・MC Press Online
【i Magazine編集部】