IDC Japanは6月29日、国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場の予測を発表した。
2020年の同市場は、ベンダー売上額ベース1626億7500万円で前年比12.1%増となった。「全市場の50%以上を占めるエンドユーザークエリー/レポーティング/分析ツール市場が前年比9.6%増と好調であり、市場全体の成長を牽引」したと分析する。
また、新型コロナによる阻害要因よりも、「デジタルシフトした消費者/ビジネスバイヤーの購買分析への対応や、企業業績の分析、業務の自動化要求の増加、高精度な分析/認知のためのAI活用の進行などが同市場の促進要因」になったいう。
IDC定義の同市場は、「アナリティクス/ビジネスインテリジェンスソフトウェア市場」と「AIプラットフォーム市場」で構成される。
国内アナリティクス/ビジネスインテリジェンスソフトウェア市場は1313億2500万円で前年比8.8%増、国内AIプラットフォーム市場は313億5000万円で、前年比28.2%増。このうちAIプラットフォーム市場については、「AIが企業の従業員の意思決定の自動化を支援するインサイトを提供するツールとして、AIの成熟度に応じた利用方法が増加」するとともに、「AIが組み込まれたアプリケーションを独自に構築したり、AI機能(音声/画像認識など)をアプリケーションからAPI経由で呼び出したりする利用が進んだ」ことが成長の要因と指摘する。
2021年~2025年の国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場は、年間平均成長率7.1%で成長し、2025年の市場規模は1846億7600万円(2020年の約1.1倍)。AIプラットフォーム市場は年間平均成長率20.8%で推移し、2025年には804億8100万円(2020年の約2.6倍になる予測している。
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