IBM Community Japanが、「2023年 ナレッジモール研究」のメンバーを募集している。募集期限は2023年1月13日(火)。
IBM Community Japanは、約60年の歴史をもつ「IBMユーザー研究会」の後継団体で、2020年7月に発足したコミュニティ。ユーザー、IBM、ベンダー、IBMのOB・OGなどがメンバー(登録は個人単位)となり、「マナブ、ツクル、ツナガル」をテーマに、業種・職種・世代・地域を超えた活動を展開している。
主な活動としては、以下がある。
[マナブ]動画アーカイブ、イベント・セミナー
[ツクル]ナレッジモール研究、ナレッジモール論文、共創ユースケースソン
[ツナガル]成果発表イベント
このうちナレッジモール研究は、企業・業界・世代の枠を超えた6~10名がワーキンググループ(WG)を結成し、約10カ月間、共同研究を行うというもの。
例年、11月~1月にメンバーの募集とWGの結成を行い、2月にキックオフ、4月・7月に中間報告、9月に成果物の提出、11月に各種表彰、という流れで活動している。
IBM Community Japanでは、ナレッジモール研究の特徴として以下を挙げる。
► WGは業種や職種の枠組みを越えた6~10名程度で編成
► IBM社員がアドバイザーまたはメンバーとして参画
► 中間報告で進捗を確認(4月と7月に実施予定)
► 活動方針、活動頻度などはWGごとに決定
► 最終成果物の形態(プレゼンテーション資料、論文、アプリケーション・ツールなど)はWGごとに決定
► 最終成果物は広く公開し、優秀な成果に対して各種表彰(予定)
► 研究活動の基盤として、IBM Cloudを無償提供
► WG内の情報共有ツールとして、Slack、Box、Webexを提供
2023年のナレッジモール研究では、44のテーマが設けられた。そのうち10テーマが新規で、「保育・育児を支えるITを活用したサービス」「メタバースを活用した体験型学習の高度化」「Web3時代の企業情報システムを考える」などが加わっている(下表中の「NEW」、**印はIBM OB/OGの参加が可能なテーマ)。
番号 | サブカテゴリー | 研究テーマ |
---|---|---|
A-01 | 医療・健康 | ITを利用したこれからのヘルスケアを考えてみる |
A-02 | 少子・高齢化 | 高齢化社会を豊かにするIT ** |
A-03 | 少子・高齢化 | 保育・育児を支えるITを活用したサービス New |
A-04 | 食 | 農業改革へのIT適用の検討 |
A-05 | 食 | 食品ロス・食料廃棄の削減に向けて ** |
A-06 | 環境問題 | ITを活用した環境への貢献や資源の有効利用について考える ** |
A-07 | 環境問題 | ITを活用し環境課題を可視化する |
A-08 | 公共 | インフラキャッシュレス社会に向けた現状と未来 |
A-09 | 公共 | インフラ多発する自然災害への対応 |
A-10 | 公共 | インフラデータドリブンな都市OS上の新たな公共サービス ** |
A-11 | 教育 | デジタルを活用した子供たちへの教育機会の格差是正 ** |
A-12 | 教育 | リカレント教育の機会提供 ** |
A-13 | 教育 | メタバースを活用した体験型学習の高度化 ** New |
B-01 | AI&クラウド | サーバーレスアーキテクチャーのビジネス適用 |
B-02 | AI&クラウド | ハイブリッドクラウド環境の効果的な管理・運用技法 |
B-03 | AI&クラウド | 業務システムにおけるAI(機械学習・ディープラーニング)の現実的な適用 |
B-04 | AI&クラウド | アプリケーション開発におけるクラウドAIの有用性と課題 |
B-05 | AI&クラウド | 業務データに対するデータサイエンス(分析/機械学習)の現実的な適用 |
B-06 | AI&クラウド | Watson OpenScale を使った AI の信頼性の研究 |
B-07 | AI&クラウド | AIはこころを持てるか ** |
B-08 | SW Engineering | 最高の金融体験の追求 ~本当に欲しい金融サービスとは~ |
B-09 | 量子コンピュータ | 量子コンピューターの活用研究 -機械学習・量子化学計算・組み合わせ最適化への適用- |
B-10 | 先進技術 | Web3時代のスマートデバイス活用研究 |
B-11 | 先進技術 | メタバース技術に関する未来的考察 New |
B-12 | セキュリティ | Society 5.0 のためのセキュリティー基盤全体を支える技術要素 New |
C-01 | システム企画・開発 | Web3時代の企業情報システムを考える New |
C-02 | システム企画・開発 | 国内未展開の最新ITソリューションの活用促進のために取り組むべきこと New |
C-03 | システム管理 | 基盤構築・運用の効率化で自動化の前に考えるべきこと |
C-04 | プロジェクト管理 | デザインシンキングを取り入れたプロジェクト計画 |
C-05 | プロジェクト管理 | アジャイル開発におけるプロジェクトマネジメント |
C-06 | ITインフラストラクチャ | レガシーシステムのモダナイゼーションをどう進める? |
C-07 | ITインフラストラクチャ | メインフレーム若手技術者の広場 |
C-08 | ITインフラストラクチャ | IBM i 技術者の広場 New |
C-09 | セキュリティ | ハイブリッドクラウド環境・マルチクラウド環境におけるセキュリティー |
C-10 | SCM | これからのサプライチェーンを考える New |
D-01 | ビジネス戦略全般 | AI倫理の実践 New |
D-02 | ビジネス戦略全般 | メタバースがもたらす営業変革と新たな営業戦略を考える |
D-03 | ビジネス戦略全般 | ITが支えるダイバーシティー&インクルージョンがもたらす変革 |
D-04 | ビジネス戦略全般 | デジタル技術がもたらすアートやスポーツの新しいカタチ New |
D-05 | 組織・人材 | DXを会社全体に浸透させるための組織・人材・文化の在り方 |
D-06 | 組織・人材 | 業務効率向上とワークライフバランス向上の”バランス” |
D-07 | 組織・人材 | リモートワークにおける社員の管理と評価方法 |
D-08 | 組織・人材 | メタバースを活用したチームコミュニケーションの可能性 New |
D-09 | 組織・人材 | イノベーションを生み出す企業カルチャー醸成にIT・デジタル技術はどう貢献するか New |
・ナレッジモール研究 ページ
・ナレッジモール研究アーカイブ
・IBM Community Japanサイト
[i Magazine・IS magazine]