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COBOLコードをJavaへ変換する「IBM watsonx Code Assistant for Z」にオンプレミス版のCOBOL Code Explanationを追加 ~COBOLコードの内容をリアルタイムで説明、IBMが発表

IBMは8月30日、メインフレーム用のCOBOLコードをJavaへと変換する「IBM watsonx Code Assistant for Z」において、COBOLコードの内容をリアルタイムで説明する「COBOL Code Explanation」をオンプレミスで提供する、と発表した。

この生成AI機能により、開発者はCOBOLコードの説明を自然言語で得ることができ、アプリケーションの理解と文書化に費やす時間を短縮できる。

IBM watsonx Code Assistant for Zは、2023年10月にクラウド版が発表され、今年(2024年)5月にオンプレミス版と、クラウド版へのCOBOL Code Explanationが追加された。今回のオンプレミス版COBOL Code Explanationはこれに続くもの。

IBM watsonx Code Assistant for Zは、次の流れでJavaへの変換を実現する。

❶COBOLアプリケーションにおける各種依存関係を、アプリケーション・ディスカバリ機能を用いて技術的に分析。
❷次に、アプリケーション・ディスカバリ機能によって取得した情報をモジュール化されたCOBOLサービスへと分解するために、自動リファクタリング機能を使って要素を特定。
❸最後に、個々のCOBOLサービスをオブジェクト指向Javaコードへ変換。

COBOL Code Explanationはこの仕組みの中で、COBOLからJavaへの変換を容易化し効率化するためのもの。

IBM watsonx Code Assistant for Zは、大規模言語モデル「Granite」(IBM watsonx.ai Granite)を利用している。このGranite自体はクラウド上に配置されているが、オンプレミス版のCOBOL Code Explanationはデータをオンプレミスで維持しつつアプリケーションを最新化することが可能である。オンプレミス版COBOL Code Explanationの提供は9月25日の予定。

IBMのIBM iチームでは現在、RPG向けの生成AIソリューション「RPG Code Assistant」を推進中である。そのRPG Code AssistantでもGraniteを採用し、既存のRPG Ⅲコードの説明やFF RPGコードの生成、RPG ⅢからFF RPGへの変換などの機能を提供する計画、と公表している。

[i Magazine・IS magazine]

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