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「IBM i施策メッセージ 第2弾:IBM i次期システム更改の稟議上申のポイントを日本IBMがご紹介します」、IBM Power事業部長 原寛世氏がブログを公開

IBM Power事業部が、かつてのPower事業部では見られなかった精力的な活動を展開していることは、多くのIBM iベンダーや関係者が認めるところだ。たとえば対外的な情報やメッセージの発信。また多彩なセミナーの継続的な開催や、「IBM i Advantage」(12月)といったイベントの新設、若手IBM iエンジニアを対象にしたコミュニティ「IBM i RiSING」の創設・推進なども挙げられる。

IBMから市場への情報・メッセージ発信の1つとして、IBM Power事業部長の原寛世氏が「IBM i次期システム更改の稟議上申のポイントを日本IBMがご紹介します」と題するブログを公開している。「IBM i施策メッセージ」の「第2弾」で、第1弾の「貴社におけるIBM iへの懸念(DX・技術者・後継者)を、日本IBMが払拭します」に続くもの。ブログのタイトルからもうかがえるように、IBM i市場で起きている課題へ向けた、日本IBMの考え方を示す“直球”のメッセージである。

原 寛世氏  日本IBM  理事 IBM Power事業部長
原 寛世氏 日本IBM  IBM Power事業部長

第2弾の「IBM i次期システム更改の稟議上申のポイントを日本IBMがご紹介します」の冒頭で原氏は、「IBM iを長年ご利用いただいている企業の経営者の方々は、その真の価値に気づいていらっしゃるでしょうか?」と反語的な表現で、市場で生じている深刻な状況の一端に触れている。

IBM i市場では、IBM i/Powerについて浅い知識しかもたない経営層の主導で、IBM iからほかのプラットフォームへの移行の検討が進められているケースをよく耳にする。また実際にそのさ中にあるシステム担当者に話をうかがうこともある。そしてそのようなケースでは、IBM iを長年にわたって保守・運用してきたシステム担当者らによる、経営層に向けた、IBM i継続のための熱い取り組みがあるのが通例である。

原氏の今回のブログは、IBM iを継続して利用していこうと考えるIBM i担当者へ向けた「稟議書作成のポイント」という切り口からのメッセージである。以下のような柱で構成されている。

1. 上申する際に何を伝えるべきか?
2. 稟議書に記載すべき見落としがちな投資対効果
3. お客様からの、よくあるご質問
4. DX、モダナイズジャーニーで将来計画を
5. 最新のユーザー事例情報を活用してください
6. 稟議書準備支援室 相談窓口

「2.稟議書に記載すべき見落としがちな投資対効果 ~他社と比較した際の違い」の中で原氏は、「セキュリティ対策に関する費用」「システム更改費用」「基幹系システムの運用費用」「システムダウンタイムの低減による効果」の4点を指摘している。それぞれの説明はブログでご確認いただきたいが、この説明の背景は原氏の“実体験”である。原氏は今年4月の弊誌インタビューで、「お客様をお訪ねすると、経営層の間でIBM iに対する誤解がいかに根強いかを痛感しました。IBM Power事業部の活動の土台は、IBM iに対する誤った認識を徹底して払拭することです」と述べている(i Magazine 2024 Summer号、記事はこちら)。

今回のブログに関連する動きとして、IBM Power事業部では「IBM i稟議書準備支援室」を設けたという。「稟議書準備の支援や次期システムのモダナイズに関する技術的なアドバイス等、支援させていただきます」と、原氏。IBM Power事業部の“かつてない”取り組みが続いている。

・IBM i施策メッセージ 第2弾:IBM i次期システム更改の稟議上申のポイントを日本IBMがご紹介します。
https://community.ibm.com/community/user/power/blogs/hirotsugu-hara/2024/09/03/ibm-i-developer-task-blog
・IBM i施策メッセージ 第1弾:貴社におけるIBM iへの懸念(DX・技術者・後継者)を、日本IBMが払拭します。
https://community.ibm.com/community/user/power/blogs/hirotsugu-hara/2024/04/23/ibm-i

[i Magazine・IS magazine]

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