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投資、AIデータ管理、戦略的フォーカス、カスタマイズ能力など、AIのリーダーと自認する企業の主な特徴 ~IBMの最新レポート「AI in Action」から

IBM は11月8日(米国時間)、AIリーダーと目される企業の人工知能戦略に焦点を当てた新しいレポート「AI in Action」を発表した。このレポートは、IBMからの委託を受けたHarris Pollが米国、英国、インド、日本、ドイツの2000社を対象に実施した調査に基づく。

調査結果によると、2000社のうち15%の企業が、AIを活用してビジネス全体の価値を最大化することに関して、他社よりもはるかに先を行っていると回答した。このレポートでは、これらの企業を「AIリーダー」と定義している。残りの85%の回答者は「学習者」(Leaners)と分類された。

「AIリーダーと見なされた組織のうち、3分の2がAIによって収益成長率がすでに25%以上改善されたと報告しています」と、IBMコンサルティングの米国のAIリーダー、シニア・パートナー兼副社長のショビット・ヴァースニー氏は述べている。

「私たちはデータを詳しく調査し、AIリーダーがAIをどのようにビジネスに導入しているのかを明らかにしました。これにより、他の企業も彼らの成功から学ぶことができるでしょう」

同レポートでは、AIリーダーが達成した成果を説明するうえで、主に4つの調査結果を特定している。

投資
AIリーダーの71%が、自社はAIへの投資に関して非常に積極的であると述べており、これは学習者の19%と比較すると非常に高い割合となる。

AIデータ管理
AIリーダーは、AIイニシアティブをサポートするために組織のデータにアクセスし、効果的に管理する能力に自信を持っている傾向がはるかに高いことと判明した(AIリーダーの61%に対し、学習者は11%)。

戦略的フォーカスと調整
AIリーダーは、AIの成熟度を達成するために必要なことについて、経営陣がITリーダーシップと完全に足並みを揃えていると報告する可能性が高い(72% vs. 学習者の36%)。さらにAIリーダーは、顧客体験、IT運用と自動化、仮想アシスタント、サイバーセキュリティの4つのユースケースに投資する可能性が80%高いというデータも得られた。

カスタマイズ能力
AIリーダーは、AIの取り組みについて最適な価値を実現するようにカスタマイズする能力に自信を持っている可能性が、2倍以上高いと判明した(AIリーダーが72%であるのに対して、 学習者は33%)。実際、AIリーダーの61%が、独自のソリューションを作成するためにAPIを使用していると報告している(学習者は28%)。

 

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