IBMは11月22日付け製品発表レターで、IBM Powerおよびストレージ製品、パスポートアドバンテージ製品(ソフトウェア)などの値上げを発表した。発効日は2023年1月1日。
Power関連の値上げ対象製品は以下のとおり。製品により5~25%の値上げ幅があり、国別でも5~25%の違いがある。日本は対象国中、最も高い値上げ率となっている。
・Power System E980
・Power E1050
・Power System E950
・ハードウェア管理コンソール (HMC)
・エンタープライズ・スリム・ラック
・ラックマウント用フラット・パネル
ストレージの対象製品は以下のとおり。こちらも製品により値上げ率で5%、10%の違いがあり、国別でも違いある。
・FlashSystem 5000
・FlashSystem Software V7.8
・DS8000シリーズ
・テープ・ライブラリ
・テープ・ストレージ
・Elastic Storage System
・SAN Volume Controller
・Cloud Object Storage
パスポート・アドバンテージ製品(ソフトウェア)は以下のすべてのライセンス形態が対象である。日本で販売される製品は一律24%の値上げになる。
・永久ライセンス
・サブスクリプション
・月間ライセンス
・固定期間ライセンス
・アプライアンス
・SaaS製品
今回の値上げは、ドル高による業績の圧迫が背景にある。IBMの売上は約半分を米国以外が占めており、今年3月以降の急激なドル高はストレートにIBMの業績に影響している。CFOのジェームズ・カヴァノー氏は今年第2四半期決算で、「4~6月のドル高によって売上の目減りは9億ドル(約1200億円)に達した」と述べ、第3四半期決算では「10月中旬の為替レートは、通期の成長率に対して約7ポイントの逆風となる見込み」と説明した。
この急激なドル高に対する、IBMが公言する施策は「為替ヘッジ」(カヴァノー氏)。しかしもう1つの有力な施策が「値上げ」であることは、冒頭の図が示しているとおりだ。
・製品発表レター(323-537)
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/n/323-537WWEN/index.html
・製品発表レター(323-536)
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/n/323-536WWEN/index.html
・製品発表レター(323-536)
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/n/323-531WWEN/index.html
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