日本IBMは9月26日、環境、社会、ガバナンス(ESG)への取り組みに関する情報をまとめた「2022 IBM Impactレポート」の日本語版を発表した。
IBMは2022年、ESG戦略である「IBM Impactフレームワーク」を立ち上げ、IBMの実績と、より持続可能で公平、倫理的な未来を築くための戦略を反映した環境へのインパクト、公平性へのインパクト、倫理的なインパクトという3つの柱を掲げている。
同レポートの主なポイントは、以下のとおりである。
・1000社のエコシステム・パートナーにテクノロジー倫理のトレーニングを行う、という目標を達成した。また新たに、2025年までに1000社のサプライヤーにテクノロジー倫理のトレーニングを行う、という目標を表明した。
・雇用に繋がる新たな選択肢に焦点を当てたIBMのスキル・ファーストへの変革に2億5000万ドルを投資する、とコミットメントしている。米国の実習型プログラムを通じて900人以上の実習生を採用し、過去のプログラム卒業生の90%以上がIBMの正社員になっている。
・2030年までに3000万人にスキル習得支援を提供するという目標の達成に向けて、700万人以上の学習者が教育イニシアチブを通じて無料のIBMコースに登録した。例えば、日本では一般財団法人大阪労働協会、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会とそれぞれパートナーシップを締結し、IBM SkillsBuildの提供を通じて、就労や仕事の幅を広げるためのスキル習得支援をしている。
・ダイバーシティーの実践により、世界では女性、米国では黒人、ヒスパニック、アメリカ先住民、アジア系の社員の役職者が前年比で増加した。
・2030年までに事業による温室効果ガス排出量をネットゼロにするという目標に向けて前進した。2021年には、2010年比で61.6%の排出量を削減したことを報告した。過去2年間で、合計1455件の省エネ・プロジェクトを完了した。2022年に実施した保全プロジェクトの結果、7万1000 MWhのエネルギー消費と2万5600トンのCO?排出を削減した。
・IBMの非有害廃棄物全体の93.8%(重量比)を、埋立または焼却処分以外の方法へ転換した。
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