IBMは12月2日(米国時間)、Power10サーバー上で稼働するIBM iシステムのパフォーマンス最適化についてまとめたガイドブック「IBM Power10 performance optimization for IBM i」を公開した。
「この資料は、Powerサーバー上で動作するIBM iアプリケーションのスループットを最大化し、応答時間を最小化し、CPU使用率を最小化するためのガイダンス、ベストプラクティス、チェックリストの提供を目的としています」と説明している。
主な内容は次のとおり。
・IBM Powerの機能をIBM iで使用する
-ページサイズ4KB/64KBのサポート
-ベクトル命令の利用
-10進浮動小数点のサポート
-SAVLIBのZLIBサポート
・IBM iオペレーティングシステム固有の最適化
-IBM iアドバンスト最適化テクニック
-アクティベーション・グループの注意点
・PASEアプリケーションの最適化
・マトリックス・マルチプライ・アシスト(MMA)の利用
・Javaパフォーマンスの最適化
・Db2 for iの最適化
-Db2 for i用最適化ツールとチューニング(*13の技法について紹介)
-Db2 for iアプリケーション設計のヒント
-データベース・パフォーマンス最適化のプログラミング技法
-Db2 for iアプリケーションのコーディング技法
・パフォーマンス測定ツールとIBM i Wait Accounting
-IBM iパフォーマンス測定ツール
-IBM i Wait Accounting
・IBM iのパフォーマンス管理
Java のパフォーマンス向上については、以下の事項を挙げている。
・ジャストインタイム・コンパイラや共有クラス・キャッシュの使用による、Javaコードのパフォーマンス向上
・ガベージコレクションのパフォーマンスが最適になるよう慎重に値を設定する
・実行時間が比較的長く、Javaで直接利用できないシステム関数の起動には、ネイティブ・メソッドのみを使用
・アプリケーションの通常の流れとは異なるケースでは、Javaの例外処理を使用
・Java仮想マシン(JVM)のライフサイクル中にパフォーマンスの改善が行われることが多いため、最新のJavaプログラム一時修正(PTF)グループを適用する
「IBM Power10 performance optimization for IBM i」
https://www.ibm.com/downloads/cas/PK29M2DL
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