IBMは、IBM i Merlin(以下、Merlin)に「デバッガ」を追加した。IBM i 7.5 TR1(IBM i 7.4 TR7)に合わせて発表された。5月3日の発表時に予告していた3つのツールのうち1つが搭載されたことになる。
MerlinはOpenShift上で稼働する統合開発環境で、オンプレミスやクラウド上で稼働する。GitやJenkinsなどのオープンソースツールを統合しているため、一連の操作の中で、IBM iアプリケーションのDevOpsやCI/CDへの対応を行える。また、Jenkinsと緊密に統合されているARCADツールにより、既存のRPG Ⅲアプリケーションを取り込み、フリーフォーム(FF RPG)へ変換した後、編集・開発を行うことによってIBM iアプリケーションのモダナイゼーションも可能になる。さらに、IBM i上のプログラムやデータと外部と連携させるためのRESTfulサービスの作成・公開機能なども備えている。
IDE上に搭載されたデバッガーは、「開発者がインタラクティブに利用することが可能で、問題を迅速に解決し、ビジネスのニーズへのスピーディな対応を提供する」としている。
IBM i Merlin ドキュメントページ
今回のMerlinの機能拡張と前後して、MerlinのドキュメントページをGitHub上で公開した。IBMのティム・ロウイ氏(Tim Rowe、システム管理&アプリケーション開発部門、ビジネスアーキテクト)は、「Merlinを試してみようというエンジニア向けに、ハンズオンできる内容を盛り込みました」と、ページ公開の狙いを語る。
内容は、Merlinの概要から導入、アプリケーションのインストール、ソース管理、IDE、Ci/CD、ARCADツールの解説までカバーしている。説明図や画面も豊富。
IBM i Merlin ドキュメント ぺージは下記URL。
https://ibm.github.io/merlin-docs/#/
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