米メディア IT Jungleは、先週米国で開催されたイベント「POWERUp 2024」において、「IBMはIBM iへの生成AIの組み込みを推進中」であることを、IBM i CTOのスティーブ・ウィル氏が基調講演の中で明らかにした、と報じている。
それによると、開発中の機能は3つで、大規模言語モデル(LLM)を搭載したIBM i向けコーディング・アシスタント、RPGコードの解説機能、テストプログラム作成機能の3つだという。
IT Jungleは、ウィル氏が「われわれの最大の課題は、新しい開発者が既存のRPGコードに何かを追加したり最新の状態に保つことが困難なことだ」と、IBM iに生成AIを組み込む理由を説明しているという。
基幹サーバーの開発者向けコード生成支援機能では、IBM Z分野が一歩進んでいる。2023年10月にはメインフレームCOBOLとJavaへ変換するための「IBM watsonx Code Assistant for Z」を発表し、今年初めにVisual Studio Code上でIBM watsonx Code Assistant for Zを利用するためのインターフェースを提供し、この5月にはコード解説機能「Code explanation」とオンプレミス版の追加を発表している(記事はこちら)。
IT Jungleの記事では、IBM iに生成AIを組み込んだ製品の提供時期は明らかにされていない、としている。
・記事「IBM Developing AI Coding Assistant for IBM i」
https://www.itjungle.com/2024/05/22/ibm-developing-ai-coding-assistant-for-ibm-i/
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