Amazon CLIを利用してIBM iからAWS上のS3ストレージを利用する、という内容のブログを、IBM Championのリチャード・シューン(Richard Schoen)氏がGitHubに投稿している(8月29日投稿)。シューン氏は米国の独立コンサルタント/ソフトウェア開発者で、欧米のIBM i市場ではIBM i関連のオープンソースへのコミットや講演などで著名人。
投稿の内容は、Amazon CLIを使うことにより、IBM i開発者はIBM iのPASEコマンドラインからAWS上のサービスを利用できる、というもの。
シューン氏は「Amazon CLIの最も一般的な使い方は、AWS上のS3とIBM iとの間でファイル・オブジェクトをアップロード/ダウンロードすることだろう」として、以下のユースケースを挙げている。
・IBM iのライブラリやIFSファイルをS3へアップロードして保存。
・S3で保存されたファイルからライブラリまたはIFSファイルをダウンロードして復元。
・IBM i上の日報やそのほかのファイルのAWSの共有ディレクトリへアップロード(SharePointと同様)。
・S3にファイルをアップロードし、それを取引先が外部からアクセスし取得できるようにする。
・モバイル・デバイスから作業ファイルをS3へアップロードし、後でIBM iに取り込む。
・取引先がS3へアップロードしたファイルをIBM iへダウンロードする。
ブログでは、Amazon CLIをIBM i PASEへインストールする方法からIFSファイルをS3へアップロードする方法などをコードを付して詳しく解説している。
OSレベルはIBM i 7.3以上のこと。
・Installing and Using Amazon CLI on IBM i for S3 File/Object Management
https://github.com/richardschoen/howtostuff/blob/master/ibmi_install_amazon_cli_v1.md
・シューン氏のサイト
https://www.richardschoen.net/
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