日本IBMは10月14日、従来のグローバル・ビジネス・サービス(GBS)事業部門の名称を「IBMコンサルティング」へと変更した、と発表した。「私たちの目指す姿をより明確に体現するために」(ニュースリリース)という。
事業規模は新生IBMの約30%を占める約160億ドルで、GBSの事業をほぼ引き継ぐ。ただし、新ブランドの発表を機に、注力する領域を「ストラテジー」「エクスペリエンス」「テクノロジー」「オペレーションズ」の4つに再定義し、部門を次の3つに再編した。
・ビジネス・トランスフォーメーション
・テクノロジー・コンサルティング
・アプリケーション・オペレーションズ
IBMコンサルティング所属の社員数は、世界150カ国に約14万人。この中に8万人のクラウドおよびエンタープライズ・アプリケーションのエキスパート、1万5000人の企業戦略の専門家などを含む。
10月4日に開催された投資家向け説明会「IBM Investor Briefing」では、IBMコンサルティング COOのジョン・グランガー氏が、IBMコンサルティングの今後の最重要投資エリアは「他社との戦略的パートナーシップ」という説明を行った。提携先として挙げられたのは、SAP、Adobe、Salesforce、キンドリル、マイクロソフト(Azure)、AWS、ServiceNow、オラクルの8社である。
「IBMコンサルティングにとってパートナーとの戦略的提携が重要なのは、お客様がこれらワールドクラスのパートナーの製品・技術・サービスを選択し、それらを組み合わせてインプリメンテーションできるパートナーを求めているからです。IBMコンサルティングがそれらを用いてお客様のビジネスを変革し成功に導くには、パートナーとの戦略的な提携が不可欠で、非常に重要です」(グランガー氏)
[i Magazine・IS magazine]