IBMは6月9日(現地時間)、複数のブロックチェーン・ソフトウェアをオープンソース・プロジェクト「Hyperledger Fabric」に寄贈した、と発表した。また同時に、Hyperledger Fabricユーザー向けのサポート・サービスも発表した。
寄贈したのは、IBM Blockchain Platformサービス用の管理コンソール「IBM Blockchain Platform コンソール」の本体コードと、Hyperledger Fabric上でトークン交換をサポートするコード、Fabric Token SDK、DLT Interoperabilityなど。「これらの寄贈は、最新のツールや情報を提供することで開発者をサポートするという当社のコミットメントを明確に示すもの」(IBM)という。
IBM Blockchain Platform コンソールを利用することによって、Hyperledger Fabricアプリケーションユーザーの管理やアクセス・ポリシー管理、ブロックチェーンノードのインポートや編集・アップグレード、ノード・ログの構成・表示などの操作を直感的に行うことができる。IBMでは、「さまざまなプラットフォームをHyperledger Fabricネットワークと簡単に統合できるようになり、プラットフォームの標準化と使いやすさが向上する」と強調している。
一方、新たに発表したサービスは、従来IBM Blockchain Platformユーザー向けに提供していたサポートを、Hyperledger Fabricユーザー全体に広げるもの。サービスは今年秋にRed Hat Marketplaceを通じて提供される予定という。
・発表のブログ「Reinforcing IBM’s commitment to open source Hyperledger Fabric」
・IBM Blockchain Platform 2.5.2 説明ページ
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