IBMは4月24日、2024年度第1四半期の決算を発表した。
第1四半期の総売上高は145億ドル(約2兆2000億円)で、前年同期比1%増。為替変動の影響を含めた場合は3%増。純利益は16億ドルで前年同期比69%増と大きく伸びた。1株あたりの営業利益は1.68ドル。フリー・キャッシュ・フローは前年同期比約6億ドル増の19億ドルとなり、2023年末の135億ドルから193億ドルへと増加した。
事業部別の売上高は、ソフトウェア事業は5.5%増の59億ドル、コンサルティング事業は0.2%減の52億ドル、インフラストラクチャ事業は0.7%減の31億ドルだった。
第4四半期部門別の業績は以下のとおり(増減率は、為替変動の影響を含めた場合)。
ソフトウェア事業
◎全体:59億ドル、5.9%増
◎分野別
・ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューション:7%増
・Red Hat:9%増
・自動化(Automation):13%増
・データ&AI:1%増
・セキュリティ:3%減
・トランザクション・プロセッシング:4%増
◎ハイライト
・ソフトウェア事業の成長のドライバーは、Red Hat、買収、トランザクション・プロセッシング。
・Red Hatは9%増、OpenShiftは40%増、RHELとAnsibleはそれぞれ2ケタ増
・ApptioとITオートメーション製品の組み合わせによる効果
コンサルティング事業
◎全体
売上高:52億ドル、1.7%増
◎分野別
・ビジネス・トランスフォーメーション:3%増
・テクノロジー・コンサルティング:3%増
・アプリケーション・オペレーション:1%減
◎ハイライト
・契約件数は4%増となり、第1四半期の契約件数として過去最高
・全体的な受注残は前年同期比7%増
・AWSとAzure関連が2ケタの売上増
・戦略的パートナーシップ関連は、コンサルティング事業の売上の40%以上を占める
インフラストラクチャ事業
◎全体
売上高:31億ドル、0.2%増
◎分野別
・ハイブリッド・インフラストラクチャ:6%増
・IBM Z:5%増
・分散インフラストラクチャ(Power、ストレージなど):7%増
・インフラストラクチャ・サポート:7%減
◎ハイライト
・IBM Z、Power、ストレージのすべてのハードウェア製品が好調
・IBM ZおよびストレージでAIによる売上増となった
・IBM Zは、z16が以前のサイクルを上回っているため収益が伸びた
地域別
・南北アメリカ:73億ドル、3%増
・EMEA(欧州・中東・アフリカ):43億ドル、2%減
・アジア太平洋:29億ドル、8%増
[i Magazine・IS magazine]