IBMは7月20日、2023年第2四半期の業績を発表した。総売上高は155億ドル(約2兆1968億円)で、前年同期比0.4減のほぼ横ばいだった(為替変動の影響を除いた場合は0.4%増)。純利益は前年同期比5%減の20億ドル、1株あたりの利益は2.18ドルで、6%減だった。
ソフトウェア事業とコンサルティング事業が好調で、両事業の合計で「IBMの収益の約4分の3を占める」。フリーキャッシュフローは当四半期で21億ドルで、上半期で35億ドル。前年上期と比較して「1奥ドル以上の増加」という。
部門別の業績は以下のとおり。
ソフトウェア事業
◎全体
売上高66億ドル、7.2%増(為替変動の影響を除いた場合は7.5%増)
◎分野別
・ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューション:6%増(為替変動の影響を除いた場合は7%増)
・Red Hat:11%増
・自動化(Automation):1%増(為替変動の影響を除いた場合は2%増)
・データ&AI:10%増(為替変動の影響を除いた場合は11%増11%増
・セキュリティ:2%減(為替変動の影響を除いた場合は1%減)
・トランザクション・プロセッシング:9%増(為替変動の影響を除いた場合は10%増)
◎ハイライト
・11%増のRed Hatは主要な製品が成長した。
・OpenShiftは当四半期に30%以上伸び、年間経常収益が11奥ドル増加。
・Ansibleも2桁成長した。
コンサルティング事業
◎全体
売上高50億ドル、4.3%増(為替変動の影響を除いた場合は5.9%増)
◎分野別
・ビジネス・トランスフォーメーション:3%増(為替変動の影響を除いた場合は5%増)
・テクノロジー・コンサルティング:4%増(為替変動の影響を除いた場合は5%増)
・アプリケーション・オペレーション:6%増(為替変動の影響を除いた場合は8%増)
◎ハイライト
・契約件数は20%増加。大口、小口案件とも2桁成長した。
・戦略パートナーシップ関連では、AWSとAzureが堅調に推移し、契約件数・売上高とも2桁成長した。
インフラストラクチャ事業
◎全体
売上高:36億ドル、14.6%減(為替変動の影響を除いた場合は13.8%減)
- インフラストラクチャー事業の収益は14.6%減、為替変動の影響を除いた場合は13.8%減の36億ドル
◎分野別
・ハイブリッド・インフラストラクチャ:18%減
・IBM Z:30%減
・分散インフラストラクチャ(Power、ストレージなど):6%減
・インフラストラクチャ・サポート:8%減(為替変動の影響を除いた場合は6%増)
◎ハイライト
・分散インフラストラクチャでは、ストレージとPower10ハイエンドシステムが好調。
地域別
・南北アメリカ:80億ドル、横ばい
・EMEA(欧州・中東・アフリカ):46億ドル、横ばい
・アジア太平洋:28億ドル、3%増
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