IBMは4月19日、プロセスマイニングをクラウドサービスとして提供する「IBM Process Mining as a Service」を発表した。
オンプレミスおよびクラウドサービスの「IBM Cloud Pak for Business Automation」の一部として提供していた機能を独立させ、単体のサービスとしたもの。プロセスマイニング・ニーズが高まる中で、より自由な使い方を提供するために製品化したものと思われる。
プロセスマイニングは、ビジネスプロセスのフローを自動的に検出してモデル化し、AI分析によりプロセスの改善に役立つインサイトやシミュレーションを提供するソリューション。企業がビジネスオペレーションの非効率や問題点を解決し、より強靭な基盤を構築していくための支援ツールとして注目されている。また、DXやモダナイゼーションを推進する際のビジネスプロセス改革ツールとしても注目されている。
IBM Process Mining as a Serviceの主な機能は、以下のとおり。
・ビジネスルールおよびロジックの検出とモデル化、ルール改良機能
・クリティカル・リソース分析機能(ユーザーとリソースの関係分析によるコンプライアンス判別)
・複数システム、複数プロセスを対象としたマルチレベルのプロセス・マイニング
・規格適合精査機能。プロセスのパフォーマンスとプロセスモデルとの比較による問題の検出と標準化
・シミュレーション機能
・現状と「what-if」 の比較による問題点の検出
プロセスモデルの生成では、自社開発のアプリケーションに加えて、SAPやSalesforceなどのビジネスアプリケーションにも対応。これらから抽出したデータにプロセスマイニングのアルゴリズムを適用することにより、プロセス・フローを検出し、プロセスモデルを生成する。
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