米Gartnerは12月13日(米国時間)、世界のローコード開発テクノロジー市場の予測を発表した。
それによると、2023年は前年比19.6%増の269億ドル(約3兆6700億円)、2024年は前年比18.6%増の319億ドル(約4兆3600億円)となり、高成長を継続する。
その主たる要因は、「ビジネス部門における技術者の増加」と「企業規模でのハイパーオートメーションやコンポーネント活用の業務システム開発(コンポーザブル・ビジネス)への取り組みの増加」で、「組織は、アプリケーションのデリバリースピードと高度にカスタマイズされた自動化ワークフローへのニーズを満たすために、ローコード開発テクノロジーにますます注目するようになっている」という。
また、ローコード開発ツールの利用者に占める非IT部門ユーザーの割合は、2021年の60%から2026年には「少なくとも80%を占める」と予測している。
分野別の予測は図表のとおり。
「ローコード・アプリケーション・プラットフォーム(LCAP)」は、ローコード開発テクノロジー市場における最大の構成要素で、2023年は対前年比24.0%増の99億ドル、市場に占めるシェアも1.6ポイント増加し38.6%になる。
非IT部門の一般ユーザーが主たる利用者である「市民オートメーション開発プラットフォーム(CADP)」は、対前年比30.2%増(9億5000万ドル)となり、「最も速いペースで成長する」という。代表的な使用例として、ワークフローの自動化、Webベースのフォーム作成、SaaS型アプリケーション間のデータ/コンテンツの連携、レポートやデータのビジュアライゼーショ作成などを挙げている。
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