ガートナージャパンは1月18日、日本におけるソフトウェア開発の内製化に関する調査結果を発表した。それによると企業の方針が「内製化の方向」にあるという回答は54.4%、「外製化の方向」は35.4%だったという。
また「内製化の方向」への回答者にその理由を尋ねたところ、1位は「開発コストの削減 (システム・インテグレーション [SI] に支払うコストが高額なため等)」で55.2%、2位「開発、実装、保守対応の迅速化 (SI企業とのやりとりの時間が長い等)」49.7%、3位「自社ビジネス・ノウハウの活用」46.6%と続く結果だった。
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一方、回答者全員に「内製化推進を妨げ、外部委託を推進する理由」を尋ねた設問では、「IT部門の人材不足」がダントツの1位(64.7%)となった。2位「開発要員の育成の仕組みがない」(27.3%)とは2倍以上の開きがある。
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IBM iユーザーが内製化に向かう理由は、今回のガートナージャパン調査で1位の「開発コストの削減」と最下位の「ベンダー側の人材ひっ迫(人材不足等)」が多数になると思われる。とくにベンダー側のRPG人材の不足(減少傾向)はユーザーにとって深刻で、「止むを得ず」内製化を選択したユーザーも少なくない。また、ベンダー側に技術力や情報提供力など、ユーザーが求める力量が不足していることが内製化促進の要因となっている側面もある(i Magazine実施「IBM iユーザー動向調査2022」)。
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