米ガートナーは7月14日(現地時間)、2021年の世界のIT支出は前年比8.6%増の4兆2000億ドルになる、との予測を発表した。
2021年の分野別予測は次のとおり。
・データセンターシステム :7.4%増(1916億ドル)
・エンタープライズソフトウェア :13.2%増(5989億ドル)
・デバイス :13.9%増(7939億ドル)
・ITサービス :9.8%増(1兆1766億ドル)
・コミュニケーションサービス :3.5%増(1兆4449億ドル)
・全体 :8.6%増(4兆2062億ドル)
このうち、前年のマイナス成長から大きく回復したのが「デバイス」(1.5%減→13.9%増)で、「コミュニケーションサービス」(1.4%減→3.5%増)も増加に転じた。また、前年1.7増と冷え込んだ「ITサービス」も大きく伸びた(1.7%増→9.8%増)。ITサービスの伸びについてガートナーでは、「高額なオンプレミスのコストを回避するためのInfrastructure as Serviceへの支出が増加したため」と分析している。
2022年の分野別予測は、以下のとおりである。
・データセンターシステム :5.2%増(2016億ドル)
・エンタープライズソフトウェア :11.7%増(6691億ドル)
・デバイス :0.8%増(8001億ドル)
・ITサービス :8.5%増(1兆2772億ドル)
・コミュニケーションサービス :2.6%増(1兆4818億ドル)
・全体 :5.3%増(4兆4300億ドル)
成長率は、「デバイス」が大きく減少するのに対して、「エンタープライズソフトウェア」と「ITサービス」は高水準の成長率をキープしている。
[i Magazine・IS magazine]