ガートナーは4月11日、2028年までにソフトウェアエンジニアの75%がAIコードアシスタントを利用すると発表
ガートナーによれば、2023年初頭には10%未満だったAIコードアシスタントが、2028年までに企業で働くソフトウェアエンジニアの75%が利用するようになるという。ガートナーが2023年第3四半期に世界の回答者598社を対象に実施した調査によると、組織の63%が現在AIコードアシスタントを試験的に導入・展開しているか、すでに導入している。
生成AIを活用してコードを自動的に生成するAIコードアシスタントは、コードの生成や補完にとどまらず、より多くの機能をもたらすだろう。ブレーンストーミングを刺激することで開発者の効率を向上させ、コード品質を高めることで開発者に継続的なスキルアップを促し、プログラミングフレームワーク全体にわたって熟練度を高める。これにより、仕事の満足度と定着率の向上につながり、離職に伴うコストを削減する。
ガートナーのシニア・プリンシパル・アナリストであるフィリップ・ウォルシュ氏は、次のように述べている。
「ソフトウェアエンジニアリングのリーダーは、AIコードアシスタントの導入を拡大するにあたり、ROIを判断し、ビジネスケースを構築する必要があります。しかし、従来のROIフレームワークは、エンジニアリング・リーダーを、コスト削減中心の指標に誘導しています。この狭き視野では、AIコードアシスタントの価値を正確に捉えられません」
AIコードアシスタントの価値を正確に捉えるには、ROIに関する文脈を捉え直す必要がある。従来のROI指標を超える効果的なバリューストーリーを構築するために、ソフトウェア・エンジニアリング・リーダーは、ROIの狙いを、「コスト削減」から「バリュー・ジェネレーション」へとリフレーミングする必要があると、同社は指摘している。
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