三和コムテックが販売するfrevvo(フレボ)は、ノーコード型のワークフロー作成ツールで、米frevvo社が開発し、日本では三和コムテックが独占販売する製品である。
日本では、以前はRPAツール「AutoMate」のワークフロー・オプションとして販売されていたが、frevvo社とOEM提供先のFortra(AutoMateの開発元)との契約が満了したのにともない、「frevvo」として販売を開始したという。
frevvo社は2008年創業で、frevvo製品のみで事業展開している会社。frevvoは米国を中心に1000社以上の導入実績があり、海外ではリコーやXeroxなどのドキュメント企業をパートナーとしてユーザー数を拡大している。
frevvoの特徴は、以下の通りである。
・ノーコードによるワークフロー/フォーム構築・オンプレミス、クラウドへの対応
・PC、スマートフォン、タブレットなどへの対応(Webブラウザで利用)
・テンプレート活用による効率的なワークフロー/フォーム構築
・REST APIや各種コネクターなどによる外部システムとの連動
・多重的なセキュリティ機能ノーコードによるワークフローとフォームの構築
frevvoはPC用画面を設計すると、スマートフォン、タブレットなどの他のデバイスに対応した画面を自動生成する。そのため開発の軽減と機種間の整合性が図れる。
frevvoによるワークフローの作成は、①ワークフロー設定→②フォーム作成→③ルール設定→④PDF出力設定→⑤名称・編集権限設定等の定義、の順で進める(①→③などのスキップ、③→②などのステップバックも可能)。
ワークフローの作成は、以下のように進める。
(1)ポップアップ画面(図表1)でステップ名やタイプを指定。「FINISH」を押すとワークフローが生成される(図表2)。
(2)追加したい場合は、図表2のフロー中にある「+」ボタンを押すと、ステップなどを指定できる。
たとえば「管理部」の次に「取締役」を追加する場合は、「管理部」直下の「+」ボタンを押すとポップアップ画面(図表3)が表示されるので指定し、「ADD」を押すと、追加後のワークフローが生成される(図表4)。
このワークフロー作成時に、承認者が不在のときの代理承認やグループ承認、各種条件による分岐(申請金額が10万円以上は「部長」承認が必要)などの設定も可能で、項目の選択や数値の入力だけで設定は完了する。
三和コムテックではfrevvoの特徴として「ノーコード」を強調している。「経費精算や交通費精算などの一般的なワークフローであればノーコードで開発可能です。企業独自の特殊な設定が必要な場合は、その部分をJavaScriptで開発できます」と説明する。
またfrevvoは、オンプレミス、クラウドのどちらにも対応している。契約書の稟議申請など社外(クラウド)での扱いが困難な場合は、選択肢として有効だろう。三和コムテックでは「オンプレミスへの対応は、数あるワークフロー製品の中でfrevvoのアドバンテージ」と話す。
frevvoはワークフロー製品としては後発になるが、ノーコードやオンプレミス対応、マルチデバイス対応を特徴として、従来ワークフロー化されてこなかった業務への適用が期待される製品である。
・frevvo製品ページ
https://product.sct.co.jp/product/frevvohttps://product.sct.co.jp/product/frevvo
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