クライムは1月15日、IBM i対応の仮想テープライブラリ・ソリューション「StarWind Virtual Tape Library(VTL) for IBM i」の販売を開始した、と発表した。米StarWind Ssoftware社製のStarWind Virtual Tape Libraryを、同社とクライムが共同でIBM i対応機能を開発したもの。
StarWind Virtual Tape Library(以下、StarWind VTL) for IBM iは、IBM iのデータをiSCSI経由で低価格のWindowsディスク(SATA)へバックアップでき、さらにAWSやAzureなどのクラウド・ストレージへ格納する機能も備える。
これにより、IBM i上のデータ(仮想テープライブラリ)をより安価に、かつ容量を含めてより柔軟にローカルストレージを構成でき、また、バックアップデータの特性に応じてバックアップを階層化することも可能になる。
システム構成は下図のとおり。
・StarWind VTLは、IBM i用テープライブラリをエミュレートする機能を実装。対象となるテープライブラリは、以下の製品。
- IBM TS3500 L32 テープライブラリ (TS3584 L32)
- ULT3580 LTO-7 テープドライブ
- OSバージョンは、IBM i 7.3以降
・StarWind VTLのインストール先は、Windows Server 2019または2022システム。
・IBM iとStarWind VTLノード間はiSCSIで接続。
・以下のクラウドストレージへのバックアップも可能。
- Amazon S3
- Microsoft Azure Blob Storage
- Wasabi Cloud Storage
- Backblaze B2 Cloud Storage
- S3互換ストレージ
クライムは、今回のStarWind VTL for IBM iとは別に、StarWind Ssoftware社製のSAN製品「StarWind Virtual SAN (VSAN)」の国内販売を行っている。
・StarWind VTL for IBM iサイト
https://www.climb.co.jp/soft/starwind/virtual_tape_library.html
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