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“Mainframe as a Service”? メインフレームのクラウド移行の負荷・期間を削減する「AWS Mainframe Modernization」 ~AWSが年次イベント「re:Invent」で発表

AWS re:Inventの基調講演で「AWS Mainframe Modernization」を発表するアダム・セリプスキーCEO
基調講演で「AWS Mainframe Modernization」を発表するアダム・セリプスキーCEO

 

Amazon Web Servicesは、11月30日~12月3日(現地時間)に米ラスベガスで開催された年次イベント「AWS re:Invent」において、メインフレーム・システムのクラウドへの移行を支援する新サービス「AWS Mainframe Modernization」を発表した。

基調講演の中で発表を行ったアダム・セリプスキーCEOは、「メインフレーム・アプリケーションをクラウドへ移行するには、リフト&シフトでほぼそのまま移行するか、リファクタリングしてマイクロサービスへ変換する方法がある。しかし、どちらの方法もお客様が望むほど簡単ではなく、アプリケーションの複雑さを評価し、他のシステムとの依存関係を理解し、ソースコードを再コンパイルし、動作確認のテストなどが必要になり、数カ月から数年かかることもある。『AWS Mainframe Modernization』は、メインフレーム・アプリケーションの移行、モダナイゼーション、AWSでの実行をより迅速に行うための新しいサービスで、開発・テスト・導入ツールの完全なセットと、メインフレームと互換性のあるランタイム環境により、移行前のメインフレーム・アプリケーションの状況を評価でき、作業期間を2/3に短縮できる」と説明した。

AWS Mainframe Modernizationでは、リプラットフォームまたはリファクタリングのいずれかを選択する。リプラットフォームする場合は、ソースコードの変更を最小限に抑えてリコンパイラを使ってソースコードを変換し、テストで機能が失われていないことが確認できれば、AWS上のメインフレーム互換の実行環境への移行準備が整う。一方、リファクタリングする場合は、AWS上のEC2やコンテナ、Lambdaでコンポーネントを実行するだけで、“メインフレーム・モダナイゼーション・サービス”によりCOBOLコードなどを自動的にJavaに変換するという。

 

AWS Mainframe Modernizationの概略、セリプスキーCEOの基調講演で
AWS Mainframe Modernizationの概略、セリプスキーCEOの基調講演で

 

AWS上のメインフレーム互換の実行環境や「メインフレーム・モダナイゼーション・サービス」などの詳細は、セリプスキー氏の講演では公表されなかったが、メインフレームを対象とする“Mainframe as a Service”というようなクラウドへの移行サービスは画期的で、注目に値する。

[i Magazine・IS magazine]

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