三和コムテックは6月21日、RPAツール「AutoMate」のサーバー版の新バージョン「11.5日本語版」をリリースした、と発表した。4月に発表されたデスクトップ版とあわせて新バージョン11.5の主な機能拡張を整理してみよう。
サーバー版とデスクトップ版共通の主な機能拡張は、次のとおりである。
・Webブラウザアクションで「Microsoft Edge」をサポート
・OCRアクションで日本語をサポート(活字のみサポート。読取精度はAI-OCRオプションのほうが高い)
・稼働環境としてWindows Server 2019をサポート
・HTTPアクションにおけるPATCHリクエストメソッドのサポート(サーバー上の既存データ/ファイルを修正する機能)
・タスクビルダーに自動保存オプションを追加(2分ごとにタスク関連のファイルを自動保存)
・圧縮アクションにファイル破損チェック機能を追加(圧縮ファイルが有効かつ破損していないかを検証)
サーバー版では上記に加えて「ステップレコーダー機能」(コンシューマプレビュー版)が追加された。これはデスクトップ作業者の画面操作を記録するレコーディング機能で、AutoMateでは初めての搭載。ただし「プレビュー版」なので、正式版の一歩手前のビルドという位置づけのようだ。
開発元のHelpSystemsの資料を見ると、以下のような機能が明記されている。
・ユーザーのインタラクションやアクションのプロセスを自動的に記録
・ウインドウ内のUIコントロールのインタラクションをサポート
・ウインドウやデスクトップ内の特定の場所にマウスコマンドを送信
・テキストボックスにキーストロークを入力したり、ウインドウ上でキーストロークコマンドを実行する機能
・指定した時間、または指定したウインドウがフォーカスされるまで録画を一時停止する機能
今回の新バージョンは昨年(2020年)10月の11.4に続くもので、AutoMateでは年2回のペースでバージョンアップが続いている。
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