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ASobi/Bar 400|IBMの分社化。IBM i は?(下野皓平)

 

第2回を投稿してから、まだ数日ですが、早速ある誤解が発生しているようなので、第3回をすぐに投稿させてもらうことにしました。

最近、この業界ではちょっとした話題になっているIBMの分社化のニュース。

パートナー企業やお客様先で結構話題になりますが、「ついにIBM iはIBMから出されたね」という風に、結構多くの皆さんが間違えて認識されていらっしゃるようです。

ですので、「そんなことないですよ!」というのを、改めてプレスリリースの中身で確認したいと思います。

US時間 2020年10月8日に、IBM Corporationプレスリリースが発表され、翌日、日本IBMからもその抄訳が発表されました(プレスリリースはこちら)。

IBM i という視点で見てみると、注目するのは “IBM:ハイブリッドクラウドおよびAIのリーダー” の項目にある以下記述ですね。

「ハイブリッドクラウド・プラットフォームと統合されたIBM Systems事業は、クラウド・ネイティブの開発者がIBMハードウェアの独自機能を活用することを可能にします。IBMはお客様との長年にわたる関係で、企業が最も必要とするミッションクリティカルなコンピューティングの基盤となるハードウェアにおけるイノベーションを推進し続けます」

IBM用語に慣れていないと、何言っているのかちょっとわかりづらいかもしれませんが、つまりは、「(IBM i を管轄している)IBM Systemsは分社後もIBMだよ」ということです。

プレスリリースのタイトルはじめ「分社後のIBMはクラウド、AIに専念!」ということを協調した趣旨になっているので、「IBM i はハードウェア・ビジネスだから、切り出されるのか~」という風になっていると思うのですが、あくまでIBM的言うと、「IBM i はハイブリッド・クラウド基盤を支える1つのテクノロジーとして、引き続き、IBMの重要な事業だ」ということだと思います。

前回、2つのブログを書いてから、IBM iのためにさまざまなコミュニティ活動に貢献されてきた、あるIBM iユーザーのお客様から、以下のような貴重なご助言もいただきました。

「IBM iの間違った認識を持つIT関係者も多いので、この誤解を解くプロセスも必要かとも思います」

新会社は2021年末までにできる予定なので、この誤解はすぐ打ち消されると思いますが、しばらくの間は蔓延しそうな予感がしたので、いただいがご助言に背中を押され、さっそく誤解を説く1つのネタとして、書かせてもらいました。

分社化は、双方の会社にとっていいことなんだろうなーと期待しています。分社後のIBMに残るような、テクノロジーを所管する部門は既存の運用サービスの契約に縛られることなく、自由にお客様に製品の価値を届けられるようになる。そして新会社もIBMテクノロジーに拘らずに最適なテクノロジーを選択して提案できるようになる。それぞれの会社はきっと成長していくのでないかなーと楽しみにしています。

 

ASobi/Bar 400も少しずつ整ってきましたので、写真をアップロードさせてもらいます。ボトルキープもできますので、ぜひお越しくださいませ 🙂

 


ASsobi/Bar 400 管理人ブログ

第1回 2030年のIBM iユーザーのあなたへ

第2回 「IBM iはこれからも大丈夫?」への答え方

第3回 IBMの分社化。IBM i は?

第4回 ベンダー・リスク視点から見るIBM i のオープンソース活用

 

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