朝日生命保険相互会社では12月5日、社内業務の効率化・生産性向上を目的に、株式会社 PKSHA Workplaceが提供する照会回答システムを導入し、生成 AI を活用した RAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)の業務利用に向けた検証を開始したと発表した。
今後、特定部門での検証を終え、精度や活用方法の調整を行ったうえで、2025 年 4 月に本社と営業所が双方向で使える AI 窓口の設置を目指す。
導入の背景
同社では 2021 年から営業現場から本社への問い合わせに対する迅速な回答対応の促進や本社業務の削減を目的に FAQ システムを導入していたが、国内の生産年齢人口の減少や今後の当社の内勤職員数の推移からナレッジマネジメントに関わるさらなる業務効率化が必要と考え、その実現に向け PKSHA 社が提供する照会回答システムの導入に至った。
照会回答システム(PKSHA AI ヘルプデスク)
・「PKSHA AI ヘルプデスク」は AI チャットボットによる自動応答と有人チャットを組み合わせた照会回答システムである。
・現行システムと同機能の FAQ 型チャットボットに加え、生成 AI が事前に登録した社内ドキュメントを検索して回答を生成するドキュメント型チャットボットにより、ユーザー自身の自己解決範囲が拡大する。
・また、これらの自動応答エンジンで解決できない場合は、シームレスに有人チャットに遷移される。
現時点で業務遂行に必要なマニュアル類や事務手続要領書といった社内ドキュメントの数は3500 を超えており、これらの社内ドキュメントを調べる作業を生成 AI に代替させることで全社的に情報検索業務を削減し、生産性向上に向けた取り組みを進めていく。
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