IBMは1月25日、Power9マシンのローエンドモデルの標準保守サービス終了(EOSS)日を発表した。このEOS情報は、IBMからベンダーへ営業活動支援のために事前通知されていたが、公式に発表されるのは今回が初めて。
対象マシンは、Power S914、Power S922/H922、Power S924/H924の5モデル。標準保守サービスの終了日は、各モデルとも2026年1月31日とされている。またモデルごとに移行先の推奨モデルが示されている。
IBM PowerのコアエンジンとなるPowerプロセッサはほぼ4年ごとに新世代のプロセッサが発表され、それを搭載した新世代のIBM Powerは、その翌年に発表されている。
新しいPower 11プロセッサは、昨年(2024年)夏の世界最大のプロセッサ研究大会で公開され、その概要をIBMは2024年11月に公表している。これまでの通例を踏まえれば、Power 11のハイエンドモデル(Power 1180:i Magazine推定)は今年(2025年)秋に、登場し、2026年上半期にエントリー/スケールアウトモデルがリリースされる、と推定される。
今回のEOSの発表により、Power 9マシンからPower 11マシンへの移行段階へとPowerの歴史は進みつつある、と言えそうである。
[i Magazine・IS magazine]