インターネットイニシアティブは1月16日、企業のシステム監視・運用にかかる業務を自動化し、マルチクラウドのシステム運用を効率化する「IIJ統合運用管理サービス(UOM)」で、監視運用機能の新たなステージとして、「IIJ統合運用管理サービス オブザーバビリティ」の提供を開始した。
IIJ統合運用管理サービス オブザーバビリティは、従来のUOM監視機能で提供しているIaaSの監視を、PaaSやアプリケーション領域に拡大するとともに、ログやリソースに加えてサービス状況を横断的に監視することで、ユーザー視点でシステムの内部状態を包括的かつ詳細に可視化できる。
同サービスの監視・可視化機能には、Splunk社の「Splunk Observability Cloud」をエンジンとして採用している。また既存のUOM機能である管理ポータル画面やアラート通知、チケット管理、自動オペレーションなどと組み合わせることで、異常検知後の運用をサポートし、クラウドネイティブなシステム環境の迅速な障害復旧やプロアクティブな運用管理を実現する。
サービス概要
インフラからアプリケーションまで、システム稼働に必要な情報すべてを把握・可視化し、障害や異常の原因特定と予兆検知を行う。ユーザー視点・体感としての異常も検知可能で、インフラとアプリケーション両面で管理者や開発者をサポートする。
主な特徴は以下のとおりである。
◎システム全体の監視・モニタリングによる迅速な問題解決を実現
従来のIaaS監視にとどまらない、AWS/Microsoft Azure等のクラウドネイティブなPaaSやコンテナといったインフラ領域から、Webアプリケーションレイヤーまで、システム全体の監視・モニタリング機能を提供する。メトリック、トレース、ログの状態を可視化し、障害の原因までのドリルダウン分析が可能なため、迅速に障害箇所を特定し復旧につなげられる。
◎UOMポータルやチケット管理などとの組み合わせにより運用を一元管理
IIJ統合運用管理サービス(UOM)のポータルやチケット管理、アラート取り込み機能などを活用し、組み合わせて利用することで、システムのアラート管理やアラート通知の最適化、構成管理と合わせたリリース・更新作業の管理、異常時の対応サポートなど、運用監視にかかわる幅広い業務を一元管理し、効率化を図ることが可能となる。
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