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AI活用成熟度は44点、AI先進企業は投資効果も獲得し、優位性を示す ~ServiceNowが「2024年度版企業のAI成熟度指数」を公開

ServiceNow Japanは10月15日、「Enterprise AI Maturity Index 2024(2024年度版企業のAI成熟度指数)」日本語版を公開した。

世界21カ国の経営層・シニアディレクターを含む4470人を対象に実施したもので、日本からは302人が参加した。英調査会社Oxford Economicsと提携し、ServiceNowが調査・分析を行ったという。

本報告書では、企業のAI活用の成熟度を次の5つの指標で評価し、AI先進企業を表す「先駆者」とその他企業の差を明確に示した。

・AI戦略とリーダーシップ
・ワークフローの統合
・タレントと労働力
・AIガバナンス
・AI投資

調査のまとめとして、「生成AIへの投資を増やす企業は81%に達するも、成熟度は100点中44点にとどまる」とし、「生成AIの活用はまだ初期段階にある」と指摘している。また成熟度指数が50点以上の企業は全体の16%にとどまり(最高スコアは71点)、「AIによる変革は依然として多くの企業にとって課題であることが明らかになった」という。

今回の主な調査結果は以下のとおり。

・AIを活用したビジネス変革は黎明期にある。
・それでも、一部の組織(AI先駆者)はすでに後続を引き離している。
・先駆者たちは、この優位性をさらに有意義なビジネス価値に変えている。
・出遅れている企業も追い上げる時間は十分ある(先駆者の事例から学べばなおさら)

また、すべての企業が「AI先駆者から学べる4つの重要な教訓」として、以下を指摘している。

(1)AIを使って、人、データ、プロセスをつなげる。エンド・ツー・エンドのデータフローの経路を作ることで、AIアシスタントはルーチンワークをよりよくサポートし、迅速化することができる。給与計算や調達から、従業員の依頼、顧客からの問い合わせ、コンテンツ作成まで、AIは企業全体の業務を再構築する。

(2)AIを活用してプロセス改善をスケールアップ。エンタープライズAIプラットフォームのアプローチを使えば、チームとエコシステムが連携して効率的に拡張できる。たとえば、カスタマーサービス、テクニカルサポート、そして顧客をつなぐことでやりとりをスピードアップし、従業員をより価値の高い仕事に振り向けることができる。

(3)ガバナンスについて思慮深くあれ。AIが成熟し、ユースケースが増えるにつれて、コストのかかるエラーが発生する可能性も高まる。ガードレールを作ることで、AIが制限されたデータソースにアクセスしたり、アクセスを拒否すべきところでアクセスを許可したり、潜在的に有害な結果からビジネスを保護するチェックアンドバランスなしにAIの洞察に基づいて行動したりするのを防ぐことができる。

(4)リーダーは身を乗り出すべし。トップが主導する明確な戦略は、他のどの要素よりもAIの成熟度の高さを予測します。上級管理職は、導入を推進し、戦略的目標を推進する方法でAIを統合する責任を負わなければならない。個々の従業員もイノベーションに貢献できるが、変革を推進できるのはトップ層だけ。始めるなら、今が絶好の機会である。

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