IBMは10月11日、IBM Power S1012とIBM Power S1014のP05の顧客を対象にサブスクリプション期間ライセンス付きの「IBM i Solution Edition」を提供する、と発表した。
IBM i Solution Editionとは、PowerマシンをISVベンダーのビジネス・アプリケーションとの組み合わせで購入する場合、割引価格で提供するという中堅・小規模企業向けのエディション。ビジネス・アプリケーションの実装時間を短縮できるメリットもある。
今回対象となるPowerマシンは、1コアおよび4コアのPower S1012と4コアのPower S1014で、いずれもP05のIBM iソフトウェア・グループに属する。
割引の対象は、初回購入時のPowerマシン(10名単位)と、Rational Development Studio(5770-WDS)になる。このほか2000ドル分のPower Virtual Server利用クレジットが付く。
項目 | 提供価格、サービス |
IBM i プロセッサ | 標準価格 |
IBM i ユーザー(10名単位) | 初回購入時の割引価格 |
Rational Development Studio(5770-WDS)サブスクリプション | 初回購入時の割引価格 |
Power Virtual Server利用クレジット | 2000ドル分 |
サブスクリプション期間は、1年、2年、3年、4年、5年で設定されている。
Power S1012は2024年5月に発表されたPower 10ファミリーのエントリーモデルで、1コアのみを搭載するタワー型の「IBM i専用モデル」、1~4コア搭載可能でP05に分類される「P05 スケールアウトモデル」(タワー型/ラック型の2タイプ)、最大8コア搭載可能で機械別グループ P10に分類される「P10 スケールアウトモデル」(ラック型のみ)の3種類がある。
筐体の大きさを、タワー型・ラック型とも小型化したのが特徴で、タワー型ではS1014と比べて高さが4.4インチ低く、横幅は1/3、奥行きは1インチ短くなり、体積比で1/4。ラック型では、高さが1/2(2U)、横幅が1/2(8.8インチ)となった。
関連記事:IBM Power S1012発表、筐体を小型化し、IBM i専用モデルなどが登場 ~発表内容を図・表で紹介
https://www.imagazine.co.jp/ibm-power-s1012-2024-05-07-r001/
・製品発表レター:AD24-0752
IBM offers IBM i Solution Edition with subscription term licensing for the IBM Power S1014 (4-cores) and IBM Power S1012 (1-core and 4-cores)
https://www.ibm.com/docs/en/announcements/i-solution-edition-subs-power10-mtms-p05-1-core-4-core
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