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“AI導入の壁”を低くする「RHEL AI」の一般提供を開始、レッドハット ~AI基盤と大規模言語モデルの導入・調整を簡素化

レッドハットは9月10日、Red Hat Enterprise Linux AI(以下、RHEL AI)の一般提供を開始した、と発表した。

RHEL AIは、レッドハット(Red Hat)が今年5月10日に発表したRed Hat Enterprise Linuxを基盤とするAIプラットフォーム。Red Hat Enterprise Linux(OS)をベースとするサーバーイメージをハイブリッドクラウド全体にデプロイする機能のほかに、大規模言語モデル「Granite」ファミリーを開発・テスト・実行するためのプラットフォーム機能も備える。

これによりRed Hat Enterprise Linuxの導入が簡素化され、生成AIモデルの開発・テスト・デプロイが容易になる。

企業がAI戦略を推進するには、基盤環境の構築や大規模言語モデルの選択、ユースケースに合わせたAIモデルの調整などが必要となり、そのために専門的な知識とスキル、多大なコストと相応の導入期間は避けられないと言われる。

RHEL AIはこうした状況において、Graniteと、大規模言語モデルのカスタマイズを効率的に行える「InstructLab」(ツール)と連携していることにより、“AI導入の壁”を低くし、導入~デプロイを簡単に行うことが可能になる。

RHEL AIは現在、IBM CloudとAWSへの「持ち込み(BYO)」が可能で、サブスクリプションで利用できる。今後はオンプレミスのデータセンターからエッジ環境、パブリッククラウドへと対応範囲を拡大していく計画で、パブリッククラウドではAzureやGoogle Cloudなどへ広げる予定という。

[i Magazine・IS magazine]