ソリューション・ラボ・ジャパンは、SDGsにコミットし、持続可能なサービスをベースに顧客との共創価値を創出しようという考えに基づいた「SLJ Sustainable Solutions」を提供している。
現在、「SLJ Sustainable Solutions」を構成するソリューションは4つある。
IBM iのクラウドサービスである「Quick! Power for i」、IBM iのローコード開発により開発プロセスの効率化とコスト削減を目指す「Quick! Base for LANSA」、RPGを軸にした研修サービスである「Quick! Learning for RPG」、そして一般的に導入が難しいとされるMES(製造実行システム)を低リスク、低コスト、短期間で段階的に導入する「Quick! MES」の4つである。
これらのソリューションのうち3つがIBM i向けであるが、なかでも力を入れるのがQuick! Learning for RPGである。同社がこれまで展開してきた技術者支援サービス、アプリケーション保守サービスと並び、人材不足に悩むIBM iユーザーの支援に向けた解決策にしたいと意気込む。
Quick! Learning for RPGでは、4つのカリキュラムが用意されている。
IBM i 技術者の育成・内製化を目指す「IBM i 基本操作/RPG基礎知識」、RPGの最新機能活用を目指す「ベテランRPGプログラマー向け/ILE RPG学び直し」、Eclipse ベースの「Rational Developer for i」(RDi)をハンズオン形式で学ぶ「RDi(統合開発環境)ハンズオン」、完全フリーフォーマットRPGを使ったアプリケーション開発を目指す「FFRPG入門 (完全フリーフォーマットRPG)」である。
いずれも「習熟度に合わせたカリキュラム」や「自社システムの内製化を可能にする教育」など、各社の要望に合わせてカスタマイズした最適な研修プランを提供している。
研修サービスの特徴は講師陣の体制。若手社員がメインの講師を担当し、ベテラン社員がサポートする教育体制となっている。メイン講師担当者はもともとIT未経験で同社へ中途入社し、同社内でRPG研修を受け、IBM i技術者に成長した経歴を持つ。そうした経験からユーザー企業のIBM i未経験の人材に対しても、同じ目線に立った教え方のできる点が特徴である。
同社では当初、最新のFFRPG教育へのニーズが高いのではないかと想定していたが、研修サービスを開始してみると、RPG Ⅲでの教育を望む声が圧倒的に多く、かつシステム開発の未経験者を教育し、アプリケーション保守を内製できる人材へ育てたいという要望が多いことに気づいたという。
技術者支援、保守、教育の3本柱でユーザーの人材不足に対応する同社のアプローチは、今後も強化されていくことになりそうだ。
◎SLJ Sustainable Solutions
https://www.slj-net.co.jp/sustainable-solutions/#about
[i Magazine 2024 Summer 掲載]