阿野 幸裕氏
株式会社GxP
モダナイゼーション事業本部
モダナイゼーション部 部長
── X-Elevateを扱うにあたって、どのような点に着目されたのですか。
阿野 テンプレートベースでAPIを開発でき、FFRPGでコードを生成するという点でした。当時(2020年)日本のIBMi市場ではAPIツールが出始めていましたが、ユーザーからは“難しすぎて開発が困難”という声がすでに上がり始めていました。その難しさは、既存のRPGプログラムや画面インターフェースをラッピングしてAPI化するため、APIの連携先の記述(URL)が複雑になるからです。
またAPI開発担当者がRPGとオープン系の両方のスキルをもつか、担当者をそれぞれに分ける必要があるからです。それに対してX-Elevateは、オープン系のスキルでFFRPGコードを生成でき、FFRPGなのでオープン系技術者でも改修や拡張が容易です。最後発のAPI開発ツールとの認識はありましたが、十分に競争力ある製品と考えて日本への導入を決めました。
── 開発元のFresche SolutionsはX-Analysisの開発元でもありますね。
阿野 X-Analysisは2016年から扱いを開始し、2018年に国内独占販売権を取得しました。日本市場では175社以上の導入実績があります。
X-Elevateは、Frescheとの定期的な情報交換の中で開発途中の製品として紹介されたのが最初です。その後はFrescheの開発陣と密にやり取りし、日本語化は当社が担うことになりました。英語圏以外では全世界で最初の発売(2024年3月)で、Frescheと当社、世界各地域のパートナーが一緒になってX-Elevateを盛り上げていく計画です。
── 価格はどのような設定ですか。
阿野 国内パートナーを通じでの販売となるためオープン価格とさせていただいております。。1区画ごとのサーバーライセンスで、エンドユーザーの数がどれだけ増えても料金は変わりません。すでに複数のお客様からお引まるき合いがあり、今後X-Analysisと同様に複数社の事例を公表できると考えています。
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◎X-elevate
https://x-elevate.jp/
[i Magazine 2024 Summer 掲載]