IBMは5月24日、メインフレームCOBOLアプリケーションの開発者向けコード生成支援ツール「IBM watsonx Code Assistant for Z」に、コード解説機能「Code explanation」とオンプレミス版を追加する、と発表した。
IBM watsonx Code Assistant for Zは、2023年10月に発表された生成AI活用のコード生成支援ツールで、アプリケーションのモダナイゼーションを次のように実現する。
❶最初に、モノリシックなCOBOLアプリケーションにおける各種依存関係を、アプリケーション・ディスカバリ機能を用いて技術的に分析。
❷次に、アプリケーション・ディスカバリ機能によって取得した情報をモジュール化されたCOBOLサービスへと分解するために、自動リファクタリング機能を使って要素を特定。
❸最後に、個々のCOBOLサービスをオブジェクト指向Javaコードへと変換。
今回の「Code explanation(コード解説機能)」は、特定のアプリケーションに馴染みのない開発者に対して「知識のギャップを埋める情報」を提供するもの。また、知識豊富な熟練者に対しては「より高度なモダナイゼーション・タスクに取り組むための情報」を提供するという。さらに、モダナイゼーション・プロジェクトの理解およびリファクタリングの段階で「より多くの情報に基づいた意思決定が可能になる」としている。
またオンプレミス版の提供により、ユーザーは生成AIを活用して独自の要件を満たすための制御とカスタマイズを行うことが可能になり、アプリケーションのモダナイゼーションを強化できる、としている。
提供時期は、Code explanationとオンプレミス版とも2024年6月。
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