「IBM iユーザー動向調査 2023」の調査報告の第6回は、読者の方から回答者のプロフィールについてお問い合わせをいただいたので、最初にそれをご紹介したい。
今回は871件の回答を得た。回答者の年代は最多が「50代」で46.2%、システム経験年数の最多は「30年以上」で33.7%という結果だった。50代以上は全体の61.9%、システム経験20年以上は全体の61.2%ということになる。前回もほぼ同様の結果で、「IBM iユーザー動向調査」はベテラン層の回答が多い調査と言える。
また50代以上のベテラン層が所属する企業のシステム部員数を全体の結果と比較すると、その偏差は以下のようになった。50代以上のベテラン層はシステム部員数が10名未満の企業にやや多いという結果である。
・専任はいない :3.1ポイント増(全体5.4%)
・1~3名 :0.3ポイント減 (全体28.4%)
・4~9名 :1.5 ポイント増(全体35.5%)
・10~29名 :3.0 ポイント減(全体20.8%)
・30~99名 :2.1 ポイント減(全体6.5%)
・100名以上 :0.7ポイント増(全体3.4%)
回答者の所属企業の業種は、製造業が40.6%、小売・流通が23.0%で、全20業種から回答を得た。
所属企業の年間売上高は、「100億円~500億円未満」が最多で39.2%、「50億円~100億円未満」は20.0%、「1億円~50億円未満」は23.4%だった。1000億円以上も8.0%ある。小・中・大規模の企業が広くIBM iを利用していることがわかる。
利用中の開発言語は、RPG Ⅲ(77.8%)、CL(65.2%)、RPG Ⅳ(65.0)がトップ3だった。トップ3の言語は前回・前々回調査と変わらない。RPG Ⅳの65.0%内訳は、固定フォームが50.7%、フリーフォームが22.5%である。前回・前々回の調査結果と並べると、RPG ⅣとSQLの伸びが示されている。